四面体OABCにおいて、三角形OBCの重心をG、辺OAの中点をMとする。線分MGを3:2に内分する点をPとする。 (1) $\vec{OA} = \vec{a}$, $\vec{OB} = \vec{b}$, $\vec{OC} = \vec{c}$とするとき、$\vec{OG}$と$\vec{OP}$を$\vec{a}$, $\vec{b}$, $\vec{c}$で表す。 (2) 三角形ABCの重心をHとするとき、3点O, P, Hが一直線上にあることを示す。

幾何学ベクトル空間ベクトル重心内分点一直線上
2025/5/28

1. 問題の内容

四面体OABCにおいて、三角形OBCの重心をG、辺OAの中点をMとする。線分MGを3:2に内分する点をPとする。
(1) OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b}, OC=c\vec{OC} = \vec{c}とするとき、OG\vec{OG}OP\vec{OP}a\vec{a}, b\vec{b}, c\vec{c}で表す。
(2) 三角形ABCの重心をHとするとき、3点O, P, Hが一直線上にあることを示す。

2. 解き方の手順

(1) まず、OG\vec{OG}b\vec{b}, c\vec{c}で表す。Gは三角形OBCの重心なので、
OG=OB+OC3=b+c3\vec{OG} = \frac{\vec{OB} + \vec{OC}}{3} = \frac{\vec{b} + \vec{c}}{3}
次に、OM=12a\vec{OM} = \frac{1}{2} \vec{a}である。点Pは線分MGを3:2に内分するので、
OP=2OM+3OG3+2=2(12a)+3(b+c3)5=a+b+c5\vec{OP} = \frac{2\vec{OM} + 3\vec{OG}}{3+2} = \frac{2(\frac{1}{2}\vec{a}) + 3(\frac{\vec{b} + \vec{c}}{3})}{5} = \frac{\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{5}
(2) Hは三角形ABCの重心なので、
OH=OA+OB+OC3=a+b+c3\vec{OH} = \frac{\vec{OA} + \vec{OB} + \vec{OC}}{3} = \frac{\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{3}
ここで、OP=a+b+c5\vec{OP} = \frac{\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{5}OH=a+b+c3\vec{OH} = \frac{\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{3} を見ると、
OP=35OH\vec{OP} = \frac{3}{5} \vec{OH}
が成り立つ。これはOP\vec{OP}OH\vec{OH}の定数倍であることを示しており、O, P, Hは同一直線上にあることを意味する。

3. 最終的な答え

(1) OG=b+c3\vec{OG} = \frac{\vec{b} + \vec{c}}{3}, OP=a+b+c5\vec{OP} = \frac{\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{5}
(2) 3点O, P, Hは一直線上にある。

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