長さ1の線分が与えられたとき、以下の線分を作図する方法を記述する。 (1) 長さが $\sqrt{5}$ の線分 (2) 長さが2次方程式 $x^2+3x-1=0$ の正の解に等しい線分
2025/5/28
1. 問題の内容
長さ1の線分が与えられたとき、以下の線分を作図する方法を記述する。
(1) 長さが の線分
(2) 長さが2次方程式 の正の解に等しい線分
2. 解き方の手順
(1) 長さが の線分の作図
長さ1の線分をABとする。
1. 直線l上に点Aをとり、ABを直線l上に置く。
2. 点Bで直線lに垂直な直線を引く。
3. 点Bを中心として、半径AB=1の円を描き、2で引いた直線との交点をCとする。BC=1となる。
4. 線分ACを引くと、三平方の定理より、AC=$\sqrt{AB^2+BC^2}=\sqrt{1^2+1^2}=\sqrt{2}$
5. 点CでACに垂直な直線を引く。
6. 点Cを中心として、半径AB=1の円を描き、5で引いた直線との交点をDとする。CD=1となる。
7. 線分ADを引くと、三平方の定理より、AD=$\sqrt{AC^2+CD^2}=\sqrt{(\sqrt{2})^2+1^2}=\sqrt{3}$
8. 点DでADに垂直な直線を引く。
9. 点Dを中心として、半径AB=1の円を描き、8で引いた直線との交点をEとする。DE=1となる。
1
0. 線分AEを引くと、三平方の定理より、AE=$\sqrt{AD^2+DE^2}=\sqrt{(\sqrt{3})^2+1^2}=\sqrt{4}=2$
1
1. 点EでAEに垂直な直線を引く。
1
2. 点Eを中心として、半径AB=1の円を描き、11で引いた直線との交点をFとする。EF=1となる。
1
3. 線分AFを引くと、三平方の定理より、AF=$\sqrt{AE^2+EF^2}=\sqrt{2^2+1^2}=\sqrt{5}$
したがって、線分AFが求める長さの線分である。
(2) 長さが2次方程式 の正の解に等しい線分の作図
を変形すると、
方べきの定理を利用する。
1. 適当な点Oを中心として、半径3の円を描く。
2. 円O上に点Aをとる。
3. Aを通る直線を引き、円Oとの交点をBとする。ただし、A-B間の距離をxとする。
4. Aから円の接線を引く。その長さを1とする。
方べきの定理より、円O上の点Aから円外の点Pを通る直線を引き、円との交点をB, Cとすると、 (PTは接線)
この問題では、より、, ,
の解は
正の解は
作図の手順:
1. 直線L上に点Aをとる。
2. Aから3だけ離れた点Oをとる。
3. Oを中心として半径3の円を描く。
4. Aを通る円の接線を引く。
5. 接線の長さを1とする(長さ1の線分を使用)。
6. 点Aから円の内部に向かって長さxだけ離れた点をBとする。ABがxである。
別の方法:
二次方程式 の正の解は、
を作図する。
1. 長さ1の線分をABとする。
2. 直線l上に点Aをとり、ABを直線l上に置く。
3. 点Bで直線lに垂直な直線を引く。
4. 点Bを中心として、半径AB=1の円を描き、2で引いた直線との交点をCとする。BC=1となる。
5. 線分ACを引くと、三平方の定理より、AC=$\sqrt{AB^2+BC^2}=\sqrt{1^2+1^2}=\sqrt{2}$
6. 点CでACに垂直な直線を引く。
7. 点Cを中心として、半径AB=1の円を描き、5で引いた直線との交点をDとする。CD=1となる。
8. 線分ADを引くと、三平方の定理より、AD=$\sqrt{AC^2+CD^2}=\sqrt{(\sqrt{2})^2+1^2}=\sqrt{3}$
9. 同様の手順で$\sqrt{4}, \sqrt{5}, \sqrt{6}, \sqrt{7}, \sqrt{8}, \sqrt{9}, \sqrt{10}, \sqrt{11}, \sqrt{12}, \sqrt{13}$を作図する。
1
0. $\sqrt{13}$から3を引く。
1
1. さらにそれを2で割る。
3. 最終的な答え
(1) 長さの線分の作図: 上記参照
(2) 2次方程式 の正の解に等しい線分の作図: 上記参照