まず、1回の試行で当たりが出る確率を求める。
サイコロの目の和が3になるのは (1, 2), (2, 1) の2通り。
サイコロの目の和が11になるのは (5, 6), (6, 5) の2通り。
したがって、当たりが出る確率は 362+2=364=91 である。 ハズレが出る確率は 1−91=98 である。 (1)
p(3)は3回目に終わるので、3回とも当たりが出る確率である。 したがって、p(3)=(91)3=7291 p(4)は4回目に終わるので、3回目までに2回当たりが出て、4回目に当たりが出る確率である。 3回目までに2回当たりが出る確率は、二項分布より 3C2(91)2(98)1=3⋅811⋅98=72924 4回目に当たりが出る確率は 91 したがって、p(4)=72924⋅91=656124=21878 (2)
p(n)はn回目に終わるので、n−1回目までに2回当たりが出て、n回目に当たりが出る確率である。 n−1回目までに2回当たりが出る確率は、二項分布より n−1C2(91)2(98)n−3 n回目に当たりが出る確率は 91 したがって、p(n)=n−1C2(91)2(98)n−3⋅91=2(n−1)(n−2)(91)3(98)n−3 p(n+1)はn+1回目に終わるので、n回目までに2回当たりが出て、n+1回目に当たりが出る確率である。 n回目までに2回当たりが出る確率は、二項分布より nC2(91)2(98)n−2 n+1回目に当たりが出る確率は 91 したがって、p(n+1)=nC2(91)2(98)n−2⋅91=2n(n−1)(91)3(98)n−2 p(n)p(n+1)=2(n−1)(n−2)(91)3(98)n−32n(n−1)(91)3(98)n−2=(n−1)(n−2)n(n−1)⋅(98)n−3(98)n−2=n−2n⋅98 (3)
p(n)p(n+1)>1 のとき、p(n+1)>p(n) n−2n⋅98>1 9(n−2)8n>1 8n>9(n−2) 8n>9n−18 p(n)p(n+1)=1 のとき、p(n+1)=p(n) n−2n⋅98=1 8n=9(n−2) 8n=9n−18 p(n)p(n+1)<1 のとき、p(n+1)<p(n) n−2n⋅98<1 9(n−2)8n<1 8n<9(n−2) 8n<9n−18 n<18のとき、p(n+1)>p(n) n=18のとき、p(n+1)=p(n) n>18のとき、p(n+1)<p(n) したがって、p(n)が最大となるのはn=18とn=19のときである。 しかし、問題は「p(n)が最大となるnの値を求めよ」なので、n=18またはn=19のどちらかを答える必要がある。 p(18)=p(19)なので、どちらを答えても正解。