$f(x) = -(x-a)^2$ と $g(x) = \log(kx)$ のグラフが点Pで交わり、点Pにおける $f(x)$ の接線と $g(x)$ の接線が直交するとき、$k$ を $a$ で表す問題です。ただし、$k > 0$ とします。

解析学微分対数関数接線直交関数
2025/5/28

1. 問題の内容

f(x)=(xa)2f(x) = -(x-a)^2g(x)=log(kx)g(x) = \log(kx) のグラフが点Pで交わり、点Pにおける f(x)f(x) の接線と g(x)g(x) の接線が直交するとき、kkaa で表す問題です。ただし、k>0k > 0 とします。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x)g(x)g(x) の導関数を求めます。
f(x)=2(xa)f'(x) = -2(x-a)
g(x)=1xln10k=1xln10g'(x) = \frac{1}{x \ln 10} \cdot k = \frac{1}{x \ln 10} (底が10の場合)
g(x)=1xlnek=1xg'(x) = \frac{1}{x \ln e} \cdot k = \frac{1}{x} (底がeの場合、自然対数)
点Pの xx 座標を pp とすると、点Pにおける f(x)f(x) の接線の傾きは f(p)=2(pa)f'(p) = -2(p-a)、点Pにおける g(x)g(x) の接線の傾きは g(p)=1pg'(p) = \frac{1}{p} (底が自然対数の場合)となります。
2つの接線が直交するため、それぞれの傾きの積が -1 となる必要があります。
f(p)g(p)=1f'(p) \cdot g'(p) = -1
2(pa)1p=1-2(p-a) \cdot \frac{1}{p} = -1
2(pa)=p-2(p-a) = -p
2p+2a=p-2p + 2a = -p
2a=p2a = p
したがって、p=2ap = 2a となります。
点Pは f(x)f(x)g(x)g(x) の交点なので、f(p)=g(p)f(p) = g(p) が成り立ちます。
f(2a)=(2aa)2=a2f(2a) = -(2a-a)^2 = -a^2
g(2a)=log(k2a)=log(2ka)g(2a) = \log(k \cdot 2a) = \log(2ka) (底が10の場合)
g(2a)=ln(k2a)=ln(2ka)g(2a) = \ln(k \cdot 2a) = \ln(2ka) (底が自然対数の場合)
したがって、
a2=log(2ka)-a^2 = \log(2ka) (底が10の場合)
10a2=2ka10^{-a^2} = 2ka
k=10a22ak = \frac{10^{-a^2}}{2a}
または、
a2=ln(2ka)-a^2 = \ln(2ka) (底がeの場合)
ea2=2kae^{-a^2} = 2ka
k=ea22ak = \frac{e^{-a^2}}{2a}

3. 最終的な答え

対数の底が明記されていませんので、
対数の底が10の場合、k=10a22ak = \frac{10^{-a^2}}{2a}
対数の底がeの場合、k=ea22ak = \frac{e^{-a^2}}{2a}
です。

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