直径 $d_1 = 450 \text{ mm}$ の円管①と、直径 $d_2 = 300 \text{ mm}$ の円管②が接続されており、管内を水が流れている。円管①での流速は $v_1 = 5 \text{ m/s}$、圧力は $p_1 = 1.5 \times 10^5 \text{ Pa}$ である。水の密度は $\rho = 1000 \text{ kg/m}^3$ であり、配管は水平である。このとき、以下の問いに答える。 (1) 円管①、②に関する連続の式を求めよ。 (2) 円管①、②に関するベルヌーイの定理の式を求めよ。 (3) 流量と質量流量を求めよ。

応用数学流体力学連続の式ベルヌーイの定理流量質量流量
2025/5/28

1. 問題の内容

直径 d1=450 mmd_1 = 450 \text{ mm} の円管①と、直径 d2=300 mmd_2 = 300 \text{ mm} の円管②が接続されており、管内を水が流れている。円管①での流速は v1=5 m/sv_1 = 5 \text{ m/s}、圧力は p1=1.5×105 Pap_1 = 1.5 \times 10^5 \text{ Pa} である。水の密度は ρ=1000 kg/m3\rho = 1000 \text{ kg/m}^3 であり、配管は水平である。このとき、以下の問いに答える。
(1) 円管①、②に関する連続の式を求めよ。
(2) 円管①、②に関するベルヌーイの定理の式を求めよ。
(3) 流量と質量流量を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 連続の式
連続の式は、非圧縮性流体の場合、A1v1=A2v2A_1v_1 = A_2v_2 と表される。ここで、AA は断面積、vv は流速を表す。円管の断面積は A=π4d2A = \frac{\pi}{4} d^2 で与えられるので、連続の式は以下のようになる。
π4d12v1=π4d22v2\frac{\pi}{4} d_1^2 v_1 = \frac{\pi}{4} d_2^2 v_2
d12v1=d22v2\therefore d_1^2 v_1 = d_2^2 v_2
(2) ベルヌーイの定理
ベルヌーイの定理は、水平な管の場合、p1+12ρv12=p2+12ρv22p_1 + \frac{1}{2} \rho v_1^2 = p_2 + \frac{1}{2} \rho v_2^2 と表される。
(3) 流量と質量流量
流量 QQQ=A1v1=A2v2Q = A_1 v_1 = A_2 v_2 で計算できる。
A1=π4d12=π4(0.45 m)20.159 m2A_1 = \frac{\pi}{4} d_1^2 = \frac{\pi}{4} (0.45 \text{ m})^2 \approx 0.159 \text{ m}^2
Q=A1v1=0.159 m2×5 m/s=0.795 m3/sQ = A_1 v_1 = 0.159 \text{ m}^2 \times 5 \text{ m/s} = 0.795 \text{ m}^3/\text{s}
v2v_2 は連続の式から求められる。
v2=d12d22v1=0.4520.32×5=0.20250.09×5=2.25×5=11.25 m/sv_2 = \frac{d_1^2}{d_2^2} v_1 = \frac{0.45^2}{0.3^2} \times 5 = \frac{0.2025}{0.09} \times 5 = 2.25 \times 5 = 11.25 \text{ m/s}
質量流量 m˙\dot{m}m˙=ρQ\dot{m} = \rho Q で計算できる。
m˙=1000 kg/m3×0.795 m3/s=795 kg/s\dot{m} = 1000 \text{ kg/m}^3 \times 0.795 \text{ m}^3/\text{s} = 795 \text{ kg/s}

3. 最終的な答え

(1) 連続の式: d12v1=d22v2d_1^2 v_1 = d_2^2 v_2
(2) ベルヌーイの定理: p1+12ρv12=p2+12ρv22p_1 + \frac{1}{2} \rho v_1^2 = p_2 + \frac{1}{2} \rho v_2^2
(3) 流量: 0.795 m3/s0.795 \text{ m}^3/\text{s}、質量流量: 795 kg/s795 \text{ kg/s}

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