与えられた式 $a(x+2)^2 + b(x+3)^2 + c(x+2)(x+3) = x^2$ を展開し、$x$ について整理することで、$x$ の恒等式として係数を比較して、$a, b, c$ の間の関係を求める問題。

代数学恒等式多項式連立方程式係数比較展開
2025/5/28

1. 問題の内容

与えられた式 a(x+2)2+b(x+3)2+c(x+2)(x+3)=x2a(x+2)^2 + b(x+3)^2 + c(x+2)(x+3) = x^2 を展開し、xx について整理することで、xx の恒等式として係数を比較して、a,b,ca, b, c の間の関係を求める問題。

2. 解き方の手順

まず、与えられた式を展開します。
a(x2+4x+4)+b(x2+6x+9)+c(x2+5x+6)=x2a(x^2 + 4x + 4) + b(x^2 + 6x + 9) + c(x^2 + 5x + 6) = x^2
次に、x2,x,x^2, x, 定数項について整理します。
(a+b+c)x2+(4a+6b+5c)x+(4a+9b+6c)=x2(a+b+c)x^2 + (4a+6b+5c)x + (4a+9b+6c) = x^2
これが xx の恒等式であることから、各項の係数が等しくなければなりません。したがって、以下の連立方程式が得られます。
a+b+c=1a+b+c = 1
4a+6b+5c=04a+6b+5c = 0
4a+9b+6c=04a+9b+6c = 0
上記の連立方程式を解きます。
2番目の式と3番目の式の差をとると、
(4a+9b+6c)(4a+6b+5c)=00(4a+9b+6c) - (4a+6b+5c) = 0 - 0
3b+c=03b+c = 0
c=3bc = -3b
これを1番目の式に代入すると、
a+b3b=1a+b-3b = 1
a2b=1a-2b = 1
a=1+2ba = 1+2b
これを2番目の式に代入すると、
4(1+2b)+6b+5(3b)=04(1+2b)+6b+5(-3b) = 0
4+8b+6b15b=04+8b+6b-15b = 0
4b=04-b = 0
b=4b = 4
したがって、
a=1+2(4)=9a = 1+2(4) = 9
c=3(4)=12c = -3(4) = -12

3. 最終的な答え

a=9,b=4,c=12a=9, b=4, c=-12

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