複素数 $z_1 = 1 + 2i$ と $z_2 = \sqrt{2} + \sqrt{2}i$ が与えられたとき、次の値を求めます。 (1) $\overline{z_1}$ (2) $z_1 \overline{z_1}$ (3) $|z_1|$ (4) $\arg z_2$

代数学複素数共役複素数絶対値偏角
2025/5/29

1. 問題の内容

複素数 z1=1+2iz_1 = 1 + 2iz2=2+2iz_2 = \sqrt{2} + \sqrt{2}i が与えられたとき、次の値を求めます。
(1) z1\overline{z_1}
(2) z1z1z_1 \overline{z_1}
(3) z1|z_1|
(4) argz2\arg z_2

2. 解き方の手順

(1) 複素数 z=a+biz = a + bi の共役複素数 z\overline{z}z=abi\overline{z} = a - bi で定義されます。したがって、z1=1+2iz_1 = 1 + 2i の共役複素数は z1=12i\overline{z_1} = 1 - 2i です。
(2) 複素数 z=a+biz = a + bi とその共役複素数 z=abi\overline{z} = a - bi の積は zz=(a+bi)(abi)=a2+b2z\overline{z} = (a + bi)(a - bi) = a^2 + b^2 となります。したがって、z1=1+2iz_1 = 1 + 2i に対して、
z1z1=(1+2i)(12i)=12+22=1+4=5z_1\overline{z_1} = (1 + 2i)(1 - 2i) = 1^2 + 2^2 = 1 + 4 = 5 です。
(3) 複素数 z=a+biz = a + bi の絶対値 z|z|z=a2+b2|z| = \sqrt{a^2 + b^2} で定義されます。したがって、z1=1+2iz_1 = 1 + 2i の絶対値は
z1=12+22=1+4=5|z_1| = \sqrt{1^2 + 2^2} = \sqrt{1 + 4} = \sqrt{5} です。
問題の画像には、12+22=3\sqrt{1^2+2^2}=\sqrt{3} と書いてありますが、正しくは 5\sqrt{5} です。
(4) 複素数 z=a+biz = a + bi の偏角 argz\arg z は、tanθ=ba\tan \theta = \frac{b}{a} を満たす θ\theta です。z2=2+2iz_2 = \sqrt{2} + \sqrt{2}i に対して、a=2a = \sqrt{2}, b=2b = \sqrt{2} なので、
tanθ=22=1\tan \theta = \frac{\sqrt{2}}{\sqrt{2}} = 1 となります。したがって、θ=π4\theta = \frac{\pi}{4} です。

3. 最終的な答え

(1) z1=12i\overline{z_1} = 1 - 2i
(2) z1z1=5z_1\overline{z_1} = 5
(3) z1=5|z_1| = \sqrt{5}
(4) argz2=π4\arg z_2 = \frac{\pi}{4}

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