次の4つの和を計算します。 (1) $\sum_{k=1}^{10} k$ (2) $\sum_{i=1}^{10} 2^{i-1}$ (3) $\sum_{n=1}^{10} 3n$ (4) $\sum_{t=1}^{10} (t + 2^{t-1})$

代数学数列等差数列等比数列シグマ
2025/5/29

1. 問題の内容

次の4つの和を計算します。
(1) k=110k\sum_{k=1}^{10} k
(2) i=1102i1\sum_{i=1}^{10} 2^{i-1}
(3) n=1103n\sum_{n=1}^{10} 3n
(4) t=110(t+2t1)\sum_{t=1}^{10} (t + 2^{t-1})

2. 解き方の手順

(1) 等差数列の和の公式を用います。
k=1nk=n(n+1)2\sum_{k=1}^{n} k = \frac{n(n+1)}{2}
n=10n=10を代入して、
k=110k=10(10+1)2=10×112=55\sum_{k=1}^{10} k = \frac{10(10+1)}{2} = \frac{10 \times 11}{2} = 55
(2) 等比数列の和の公式を用います。
i=1nari1=a1rn1r\sum_{i=1}^{n} ar^{i-1} = a \frac{1-r^n}{1-r}
この場合、a=1a=1r=2r=2n=10n=10なので、
i=1102i1=121012=110241=10231=1023\sum_{i=1}^{10} 2^{i-1} = \frac{1-2^{10}}{1-2} = \frac{1-1024}{-1} = \frac{-1023}{-1} = 1023
(3) 定数倍の性質と等差数列の和の公式を用います。
n=1103n=3n=110n=3×10(10+1)2=3×10×112=3×55=165\sum_{n=1}^{10} 3n = 3 \sum_{n=1}^{10} n = 3 \times \frac{10(10+1)}{2} = 3 \times \frac{10 \times 11}{2} = 3 \times 55 = 165
(4) 和の性質を利用して、(1)と(2)の結果を流用します。
t=110(t+2t1)=t=110t+t=1102t1\sum_{t=1}^{10} (t + 2^{t-1}) = \sum_{t=1}^{10} t + \sum_{t=1}^{10} 2^{t-1}
=55+1023=1078= 55 + 1023 = 1078

3. 最終的な答え

(1) 55
(2) 1023
(3) 165
(4) 1078

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