与えられた3つの式について、二重根号を外して簡単にせよという問題です。 (1) $\sqrt{7+2\sqrt{10}}$ (2) $\sqrt{12-6\sqrt{3}}$ (3) $\sqrt{2-\sqrt{3}}$

代数学二重根号根号式の計算平方根
2025/5/30

1. 問題の内容

与えられた3つの式について、二重根号を外して簡単にせよという問題です。
(1) 7+210\sqrt{7+2\sqrt{10}}
(2) 1263\sqrt{12-6\sqrt{3}}
(3) 23\sqrt{2-\sqrt{3}}

2. 解き方の手順

二重根号を外すには、根号の中の形を (a±b)2=a+b±2ab(\sqrt{a} \pm \sqrt{b})^2 = a+b \pm 2\sqrt{ab} の形に変形する必要があります。
(1) 7+210\sqrt{7+2\sqrt{10}} について
7+2107+2\sqrt{10}a+b+2aba+b+2\sqrt{ab} の形に当てはめます。a+b=7a+b=7 かつ ab=10ab=10 となる aabb を探すと、a=5a=5b=2b=2 が見つかります。
したがって、
7+210=5+2+252=(5+2)2=5+2\sqrt{7+2\sqrt{10}} = \sqrt{5+2+2\sqrt{5\cdot2}} = \sqrt{(\sqrt{5}+\sqrt{2})^2} = \sqrt{5}+\sqrt{2}
(2) 1263\sqrt{12-6\sqrt{3}} について
まず、636\sqrt{3}2ab2\sqrt{ab} の形に変形します。
63=233=293=2276\sqrt{3} = 2\cdot 3\sqrt{3} = 2\sqrt{9\cdot3} = 2\sqrt{27}
したがって、1263=12227\sqrt{12-6\sqrt{3}} = \sqrt{12-2\sqrt{27}} となります。
1222712-2\sqrt{27}a+b2aba+b-2\sqrt{ab} の形に当てはめます。a+b=12a+b=12 かつ ab=27ab=27 となる aabb を探すと、a=9a=9b=3b=3 が見つかります。
したがって、
12227=9+3293=(93)2=(33)2=33\sqrt{12-2\sqrt{27}} = \sqrt{9+3-2\sqrt{9\cdot3}} = \sqrt{(\sqrt{9}-\sqrt{3})^2} = \sqrt{(3-\sqrt{3})^2} = 3-\sqrt{3}
(3) 23\sqrt{2-\sqrt{3}} について
二重根号を外すために、根号の中に2を作る必要があります。
23=4232=4232\sqrt{2-\sqrt{3}} = \sqrt{\frac{4-2\sqrt{3}}{2}} = \frac{\sqrt{4-2\sqrt{3}}}{\sqrt{2}}
4234-2\sqrt{3}a+b2aba+b-2\sqrt{ab} の形に当てはめます。a+b=4a+b=4 かつ ab=3ab=3 となる aabb を探すと、a=3a=3b=1b=1 が見つかります。
したがって、
4232=3+12312=(31)22=312=(31)22=622\frac{\sqrt{4-2\sqrt{3}}}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{3+1-2\sqrt{3\cdot1}}}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{(\sqrt{3}-\sqrt{1})^2}}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{3}-1}{\sqrt{2}} = \frac{(\sqrt{3}-1)\sqrt{2}}{2} = \frac{\sqrt{6}-\sqrt{2}}{2}

3. 最終的な答え

(1) 5+2\sqrt{5}+\sqrt{2}
(2) 333-\sqrt{3}
(3) 622\frac{\sqrt{6}-\sqrt{2}}{2}

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