実数 $a$ を定数とする。2次関数 $y = x^2 - 4x + 5$ の $0 \le x \le a$ における最大値と最小値を、$a$ が次の範囲にあるときにそれぞれ求めよ。 (i) $0 < a < 2$ (ii) $2 < a < 4$ (iii) $a > 4$

代数学二次関数最大値最小値定義域平方完成
2025/5/29

1. 問題の内容

実数 aa を定数とする。2次関数 y=x24x+5y = x^2 - 4x + 50xa0 \le x \le a における最大値と最小値を、aa が次の範囲にあるときにそれぞれ求めよ。
(i) 0<a<20 < a < 2
(ii) 2<a<42 < a < 4
(iii) a>4a > 4

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数 y=x24x+5y = x^2 - 4x + 5 を平方完成する。
y=x24x+5=(x2)24+5=(x2)2+1y = x^2 - 4x + 5 = (x - 2)^2 - 4 + 5 = (x - 2)^2 + 1
この2次関数のグラフは、頂点が (2,1)(2, 1) で下に凸の放物線である。
(i) 0<a<20 < a < 2 のとき
定義域 0xa0 \le x \le a は頂点の xx 座標である 22 より小さい範囲にある。
よって、最小値は x=ax = a のとき y=a24a+5y = a^2 - 4a + 5 であり、最大値は x=0x = 0 のとき y=024(0)+5=5y = 0^2 - 4(0) + 5 = 5 である。
(ii) 2<a<42 < a < 4 のとき
定義域 0xa0 \le x \le a は頂点の xx 座標である 22 を含む範囲にある。
よって、最小値は x=2x = 2 のとき y=(22)2+1=1y = (2 - 2)^2 + 1 = 1 である。
最大値を考える。
x=0x=0のときy=5y = 5であり、x=ax=aのときy=a24a+5y = a^2 - 4a + 5である。
a>2a > 2 のとき、a24a+5>1a^2 - 4a + 5 > 1 である。
y=x24x+5y=x^2-4x+5の軸x=2x=2からx=0x=0までの距離は22であり、x=ax=aまでの距離はa2a-2である。
2<a<42<a<4のとき、0<a2<20<a-2<2であるから、x=0x=0におけるyyの値の方がx=ax=aにおけるyyの値よりも大きい。
よって、最大値は x=0x = 0 のとき y=5y = 5 である。
(iii) a>4a > 4 のとき
定義域 0xa0 \le x \le a は頂点の xx 座標である 22 を含む範囲にある。
よって、最小値は x=2x = 2 のとき y=1y = 1 である。
最大値を考える。a>4a>4のとき、a2>2a-2 > 2となり、x=ax=aにおけるyyの値の方がx=0x=0におけるyyの値よりも大きい。
よって、最大値は x=ax = a のとき y=a24a+5y = a^2 - 4a + 5 である。

3. 最終的な答え

(i) 0<a<20 < a < 2 のとき:
最大値:55
最小値:a24a+5a^2 - 4a + 5
(ii) 2<a<42 < a < 4 のとき:
最大値:55
最小値:11
(iii) a>4a > 4 のとき:
最大値:a24a+5a^2 - 4a + 5
最小値:11

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