2次関数 $f(x) = x^2 - 2ax + 1$ について、以下の問いに答えます。 (1) $y = f(x)$ のグラフの頂点の座標を $a$ を用いて表します。 (2) $y = f(x)$ のグラフを $x$ 軸方向に $-2$, $y$ 軸方向に $3$ だけ平行移動した放物線が原点を通るとき、$a$ の値を求めます。 (3) $0 \leqq x \leqq 2$ における関数 $f(x)$ の最小値を $m(a)$ とするとき、$m(a)$ を $a$ を用いて表します。

代数学二次関数平方完成グラフの平行移動最大値と最小値
2025/5/29

1. 問題の内容

2次関数 f(x)=x22ax+1f(x) = x^2 - 2ax + 1 について、以下の問いに答えます。
(1) y=f(x)y = f(x) のグラフの頂点の座標を aa を用いて表します。
(2) y=f(x)y = f(x) のグラフを xx 軸方向に 2-2, yy 軸方向に 33 だけ平行移動した放物線が原点を通るとき、aa の値を求めます。
(3) 0x20 \leqq x \leqq 2 における関数 f(x)f(x) の最小値を m(a)m(a) とするとき、m(a)m(a)aa を用いて表します。

2. 解き方の手順

(1) f(x)f(x) を平方完成します。
f(x)=x22ax+1=(xa)2a2+1f(x) = x^2 - 2ax + 1 = (x - a)^2 - a^2 + 1
したがって、頂点の座標は (a,a2+1)(a, -a^2 + 1) となります。
(2) y=f(x)y = f(x) のグラフを xx 軸方向に 2-2, yy 軸方向に 33 だけ平行移動した放物線の方程式は、
y3=(x+2)22a(x+2)+1y - 3 = (x + 2)^2 - 2a(x + 2) + 1
y=(x+2)22a(x+2)+4y = (x + 2)^2 - 2a(x + 2) + 4
この放物線が原点 (0,0)(0, 0) を通るので、
0=(0+2)22a(0+2)+40 = (0 + 2)^2 - 2a(0 + 2) + 4
0=44a+40 = 4 - 4a + 4
4a=84a = 8
a=2a = 2
(3) f(x)=(xa)2a2+1f(x) = (x - a)^2 - a^2 + 1 において、0x20 \leqq x \leqq 2 における最小値を m(a)m(a) とします。
x=ax = a の位置によって場合分けします。
(i) a<0a < 0 のとき、区間 0x20 \leqq x \leqq 2f(x)f(x) は単調減少なので、x=2x = 2 で最小値をとります。
m(a)=f(2)=222a(2)+1=44a+1=54am(a) = f(2) = 2^2 - 2a(2) + 1 = 4 - 4a + 1 = 5 - 4a
(ii) 0a20 \leqq a \leqq 2 のとき、x=ax = a で最小値をとります。
m(a)=f(a)=a2+1m(a) = f(a) = -a^2 + 1
(iii) a>2a > 2 のとき、区間 0x20 \leqq x \leqq 2f(x)f(x) は単調増加なので、x=0x = 0 で最小値をとります。
m(a)=f(0)=022a(0)+1=1m(a) = f(0) = 0^2 - 2a(0) + 1 = 1
以上より、
m(a)={54a(a<0)a2+1(0a2)1(a>2)m(a) = \begin{cases} 5 - 4a & (a < 0) \\ -a^2 + 1 & (0 \leqq a \leqq 2) \\ 1 & (a > 2) \end{cases}

3. 最終的な答え

(1) (a,a2+1)(a, -a^2 + 1)
(2) a=2a = 2
(3)
m(a)={54a(a<0)a2+1(0a2)1(a>2)m(a) = \begin{cases} 5 - 4a & (a < 0) \\ -a^2 + 1 & (0 \leqq a \leqq 2) \\ 1 & (a > 2) \end{cases}

「代数学」の関連問題

与えられた特殊直交行列 $T = \frac{1}{11} \begin{pmatrix} 6 & 6 & -7 \\ -9 & 2 & -6 \\ -2 & 9 & 6 \end{pmatrix} ...

線形代数行列固有ベクトル回転行列ベクトル
2025/5/31

与えられた条件 $p: x^2 + y^2 + z^2 - xy - yz - zx = 0$ と $q: x = y = z$ について、$p$が成り立つとき、$x, y, z$の関係を求めます。

代数等式変形実数
2025/5/30

与えられた条件$p: x^2 + y^2 + z^2 + xy + yz + zx = 0$ と $q: x = y = z = 0$の関係性を考察する問題です。特に$p \implies q$が成り...

代数不等式実数証明
2025/5/30

2次関数 $f(x) = 2x^2 - 4ax + 4a^2 + 7a - 30$ について、そのグラフ $y = f(x)$ と $x$ 軸との共有点の個数を、$a$ の値によって分類する問題です。

二次関数判別式二次不等式グラフ共有点
2025/5/30

$\frac{1}{2 - \sqrt{3}}$ の整数の部分を $a$、小数部分を $b$ とするとき、以下の値を求めます。 (1) $a$ (2) $b$ (3) $a + 2b + b^2 + ...

無理数の計算有理化平方根式の計算
2025/5/30

与えられた二次方程式 $x^2 + 3x + 2 = 0$ を解きます。

二次方程式因数分解方程式の解
2025/5/30

長さ60cmの針金を2つに切り、それぞれを折り曲げて2つの正方形を作る。一方の正方形の辺の長さは、他方の正方形の辺の長さの2倍より大きく、2つの正方形の面積の和は175cm²以下である。大きい方の正方...

二次不等式正方形面積応用問題
2025/5/30

問題は、関数 $y = \log_x a$ を扱うことです。この問題の具体的な指示が与えられていません。したがって、$y = \log_x a$ の式を指数形式に変換します。

対数関数指数関数関数の変換
2025/5/30

与えられた数式は $y = \log_x a$ です。この式が何を表しているのか、あるいは何を求めたいのかが不明確です。しかし、画像を参考に、この式の性質や変換について考察します。

対数指数底の変換対数の定義
2025/5/30

(1) $a$ を実数の定数とする。2次方程式 $x^2 + 4ax + 8a^2 - 20a + 25 = 0$ が実数解をもつときの $a$ の値と、その時の解 $x$ を求める。 (2) $k ...

二次方程式判別式実数解解の公式
2025/5/30