2次方程式が異なる2つの正の解を持つ条件について、判別式 $D$、解の和 $\alpha + \beta$、解の積 $\alpha \beta$ が満たすべき不等式を求め、解と係数の関係を用いて $m$ の範囲を求める問題です。また、2次方程式が異なる2つの負の解を持つ場合、および正と負の解を持つ場合の $D$, $\alpha+\beta$, $\alpha\beta$ の符号を判定する問題です。

代数学二次方程式判別式解と係数の関係不等式解の符号
2025/5/29

1. 問題の内容

2次方程式が異なる2つの正の解を持つ条件について、判別式 DD、解の和 α+β\alpha + \beta、解の積 αβ\alpha \beta が満たすべき不等式を求め、解と係数の関係を用いて mm の範囲を求める問題です。また、2次方程式が異なる2つの負の解を持つ場合、および正と負の解を持つ場合の DD, α+β\alpha+\beta, αβ\alpha\beta の符号を判定する問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次方程式を特定する必要があります。OCRの結果から、これは x22mxm+6=0x^2 - 2mx - m + 6 = 0 であると推測できます。この方程式の判別式を DD、2つの解を α\alphaβ\beta とします。
(解答その2)
- 異なる2つの正の解を持つための条件
- D>0D > 0 (異なる2つの実数解を持つ)
- α+β>0\alpha + \beta > 0 (解の和が正)
- αβ>0\alpha \beta > 0 (解の積が正)
- 解と係数の関係より
- α+β=2m\alpha + \beta = 2m
- αβ=m+6\alpha \beta = -m + 6
- DD の計算:
D=(2m)24(1)(m+6)=4m2+4m24=4(m2+m6)=4(m+3)(m2)D = (-2m)^2 - 4(1)(-m+6) = 4m^2 + 4m - 24 = 4(m^2 + m - 6) = 4(m+3)(m-2)
D>0D>0 より (m+3)(m2)>0(m+3)(m-2) > 0
したがって、m<3m < -3 または m>2m > 2 ...(4)
- α+β=2m>0\alpha + \beta = 2m > 0 より m>0m > 0 ...(5)
- αβ=m+6>0\alpha \beta = -m + 6 > 0 より m<6m < 6 ...(6)
- (4), (5), (6) の共通範囲は、2<m<62 < m < 6
(解答その2)
(1) 異なる2つの負の解を持つための条件
- D>0D > 0
- α+β<0\alpha + \beta < 0
- αβ>0\alpha \beta > 0
(2) 正と負の解を持つための条件
- D>0D > 0
- α+β\alpha + \beta の符号は不定 (x)
- αβ<0\alpha \beta < 0

3. 最終的な答え

(解答その2)
D > 0 ...(4), α + β > 0 ...(5), αβ > 0 ...(6)
α + β = 2m
αβ = -m + 6
④をmについて解くと、m < -3 または m > 2
⑤をmについて解くと、m > 0
⑥をmについて解くと、m < 6
④, ⑤, ⑥の共通範囲から、求めたいmの値の範囲は、2 < m < 6
(解答その2)
(1) 異なる2つの負の解
D > 0, α + β < 0, αβ > 0
(2) 正と負の解
D > 0, α + β は不定 (x), αβ < 0

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