$(1 + x + x^2)^{10}$ の $x^{16}$ の係数を求める問題です。

代数学多項定理二項展開係数
2025/5/30

1. 問題の内容

(1+x+x2)10(1 + x + x^2)^{10}x16x^{16} の係数を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1+x+x2)10(1 + x + x^2)^{10} の展開における一般項は、多項定理を用いて
10!p!q!r!1pxq(x2)r=10!p!q!r!xq+2r\frac{10!}{p!q!r!} 1^p x^q (x^2)^r = \frac{10!}{p!q!r!} x^{q+2r}
と表せます。ここで、 p,q,rp, q, r は非負の整数で、 p+q+r=10p+q+r = 10 を満たします。
x16x^{16} の係数を求めたいので、q+2r=16q+2r = 16 を満たす p,q,rp, q, r を探します。
また、p+q+r=10p+q+r = 10 であることから、q=162rq = 16 - 2r を代入すると、p+(162r)+r=10p + (16 - 2r) + r = 10 となり、pr=6p - r = -6、すなわち r=p+6r = p + 6 が得られます。
p,q,r0p, q, r \geq 0 であることから、r=p+610r = p + 6 \leq 10 より、p4p \leq 4 がわかります。
したがって、p=0,1,2,3,4p = 0, 1, 2, 3, 4 について、r=p+6r = p + 6 を求め、さらに q=10prq = 10 - p - r を計算します。
- p=0p = 0 のとき、r=6r = 6q=1006=4q = 10 - 0 - 6 = 4。このときの係数は 10!0!4!6!=109874321=210\frac{10!}{0!4!6!} = \frac{10 \cdot 9 \cdot 8 \cdot 7}{4 \cdot 3 \cdot 2 \cdot 1} = 210
- p=1p = 1 のとき、r=7r = 7q=1017=2q = 10 - 1 - 7 = 2。このときの係数は 10!1!2!7!=109821=360\frac{10!}{1!2!7!} = \frac{10 \cdot 9 \cdot 8}{2 \cdot 1} = 360
- p=2p = 2 のとき、r=8r = 8q=1028=0q = 10 - 2 - 8 = 0。このときの係数は 10!2!0!8!=10921=45\frac{10!}{2!0!8!} = \frac{10 \cdot 9}{2 \cdot 1} = 45
- p=3p = 3 のとき、r=9r = 9q=1039=2q = 10 - 3 - 9 = -2q0q \geq 0 の条件を満たさないので、不適。
- p=4p = 4 のとき、r=10r = 10q=10410=4q = 10 - 4 - 10 = -4q0q \geq 0 の条件を満たさないので、不適。
よって、x16x^{16} の係数は 210+360+45=615210 + 360 + 45 = 615 となります。

3. 最終的な答え

615

「代数学」の関連問題

$a \neq 1$ の条件のもとで、次の2つの2次不等式について考える。 ① $x^2 + x - 6 < 0$ ② $x^2 - (a+3)x - 2a(a-3) > 0$ (1) 2次不等式②の...

二次不等式場合分け解の範囲因数分解
2025/6/1

与えられた等式 $x^3 + ax - 1 = (x^2 - bx)(x+2) + 6x + c$ が $x$ についての恒等式となるように、定数 $a, b, c$ の値を求める問題です。

恒等式多項式連立方程式係数比較
2025/6/1

与えられた画像に書かれた数学の問題を解きます。問題は以下の通りです。 (1) 49 の平方根を求めよ。 (2) $\sqrt{100}$ の値を求めよ。 (3) -5 の平方根を求めよ。 (4) $\...

平方根複素数絶対値因数分解最大公約数最小公倍数
2025/6/1

問題1は、2つの放物線 $y = -x^2 + 3x - 2k$ と $y = x^2 + 2kx + 4k$ について、2つ目の放物線がx軸と接するときのkの値と、x軸がどちらの放物線とも共有点を持...

二次関数放物線判別式不等式共有点
2025/6/1

次の3つの二次関数のグラフを描く問題です。 (1) $y = x^2 - 2x$ (2) $y = -x^2 - 2x + 1$ (3) $y = -2x^2 - 3x + 1$

二次関数グラフ平方完成放物線
2025/6/1

問題は、$(\sqrt{-2})^5$ を計算することです。

複素数累乗平方根
2025/6/1

$|ax-b-7| < 3$という不等式があり、$a = -3$, $b = -2$ のとき、この不等式を満たす整数$x$を求める。

絶対値不等式整数解
2025/6/1

a, b, c, d, e, f, g の7文字を1列に並べる。e, f, g の文字が、e が f より左、f が g より左に並ぶ並べ方の数を求める。

順列組み合わせ場合の数確率
2025/6/1

$x$ と $y$ の小数第1位を四捨五入すると、それぞれ 5 と 7 になります。このとき、$3x - 5y$ と $xy$ の値の範囲を求める問題です。

不等式範囲四捨五入計算
2025/6/1

$\frac{3x-1}{4}$ の小数第2位を四捨五入した値が3.3となるような $x$ の値の範囲を求める問題です。

不等式一次不等式四捨五入数値範囲
2025/6/1