$a \neq 1$ の条件のもとで、次の2つの2次不等式について考える。 ① $x^2 + x - 6 < 0$ ② $x^2 - (a+3)x - 2a(a-3) > 0$ (1) 2次不等式②の解を、$a$ の範囲によって場合分けして求める。 (2) ①と②を同時に満たす $x$ が存在しないような $a$ の範囲を求める。

代数学二次不等式場合分け解の範囲因数分解
2025/6/1

1. 問題の内容

a1a \neq 1 の条件のもとで、次の2つの2次不等式について考える。
x2+x6<0x^2 + x - 6 < 0
x2(a+3)x2a(a3)>0x^2 - (a+3)x - 2a(a-3) > 0
(1) 2次不等式②の解を、aa の範囲によって場合分けして求める。
(2) ①と②を同時に満たす xx が存在しないような aa の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) まず、不等式②を因数分解する。
x2(a+3)x2a(a3)>0x^2 - (a+3)x - 2a(a-3) > 0
(x2a)(x+(a3))>0(x - 2a)(x + (a-3)) > 0
この不等式の解は、2a2a(a3)=3a-(a-3) = 3-a の大小関係によって変わる。
(i) 2a>3a2a > 3-a のとき、つまり 3a>33a > 3 より a>1a > 1 のとき、
x<3ax < 3-a または 2a<x2a < x
(ii) 2a<3a2a < 3-a のとき、つまり 3a<33a < 3 より a<1a < 1 のとき、
x<2ax < 2a または 3a<x3-a < x
よって、a>1a > 1 のとき x<3ax < 3-a2a<x2a < x
a<1a < 1 のとき x<2ax < 2a3a<x3-a < x
(2) 次に、不等式①を解く。
x2+x6<0x^2 + x - 6 < 0
(x+3)(x2)<0(x+3)(x-2) < 0
3<x<2-3 < x < 2
①と②を同時に満たす xx が存在しないのは、①の解 3<x<2-3 < x < 2 と②の解が重ならない場合である。
(i) a>1a > 1 のとき、②の解は x<3ax < 3-a または 2a<x2a < x
①と②を満たす xx が存在しないのは、
3a33-a \le -3 かつ 22a2 \le 2a のとき
6a6 \le a かつ 1a1 \le a
よって、6a6 \le a
(ii) a<1a < 1 のとき、②の解は x<2ax < 2a または 3a<x3-a < x
①と②を満たす xx が存在しないのは、
2a32a \le -3 かつ 23a2 \le 3-a のとき
a32a \le -\frac{3}{2} かつ a1a \le 1
よって、a32a \le -\frac{3}{2}
したがって、a32a \le -\frac{3}{2} または 6a6 \le a

3. 最終的な答え

(1)
ア:1
イ:3
ウ:-a
エ:2
(2)
オカ:3
キ:2
ク:6

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