問題は2つの命題について、逆、対偶を述べ、それぞれの真偽を判定することです。 (1) $x$ は実数であるとき、$x > 2 \implies x^2 > 4$ (2) $n$ は自然数であるとき、$n$ は偶数 $\implies$ $n$ は6の倍数

代数学命題真偽対偶不等式整数の性質
2025/5/29

1. 問題の内容

問題は2つの命題について、逆、対偶を述べ、それぞれの真偽を判定することです。
(1) xx は実数であるとき、x>2    x2>4x > 2 \implies x^2 > 4
(2) nn は自然数であるとき、nn は偶数     \implies nn は6の倍数

2. 解き方の手順

(1)
元の命題: x>2    x2>4x > 2 \implies x^2 > 4
逆: x2>4    x>2x^2 > 4 \implies x > 2
対偶: x24    x2x^2 \leq 4 \implies x \leq 2
元の命題の真偽: x>2x > 2 ならば必ず x2>4x^2 > 4 なので真。
逆の真偽: x2>4x^2 > 4 より x>2x > 2 または x<2x < -2 なので偽。(x=3x=-3は反例)
対偶の真偽: 対偶は元の命題と真偽が一致するので真。
(2)
元の命題: nn は偶数     \implies nn は6の倍数
逆: nn は6の倍数     \implies nn は偶数
対偶: nn は6の倍数でない     \implies nn は偶数でない (つまりnnは奇数)
元の命題の真偽: n=2n=2 は偶数だが6の倍数ではないので偽。(反例)
逆の真偽: nn が6の倍数ならば、必ず偶数なので真。
対偶の真偽: 対偶は元の命題と真偽が一致するので偽。

3. 最終的な答え

(1)
元の命題: x>2    x2>4x > 2 \implies x^2 > 4 (真)
逆: x2>4    x>2x^2 > 4 \implies x > 2 (偽)
対偶: x24    x2x^2 \leq 4 \implies x \leq 2 (真)
(2)
元の命題: nn は偶数     \implies nn は6の倍数 (偽)
逆: nn は6の倍数     \implies nn は偶数 (真)
対偶: nn は6の倍数でない     \implies nn は奇数 (偽)

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