与えられた複素数 $z$ に対して、絶対値 $|z|$ と偏角 $\arg z$(ただし $-\pi < \arg z < \pi$)を求め、さらに極形式で表す。複素数は以下の3つです。 (1) $z = 1 + i$ (2) $z = \sqrt{3} - i$ (3) $z = -5i$

代数学複素数絶対値偏角極形式
2025/5/29

1. 問題の内容

与えられた複素数 zz に対して、絶対値 z|z| と偏角 argz\arg z(ただし π<argz<π-\pi < \arg z < \pi)を求め、さらに極形式で表す。複素数は以下の3つです。
(1) z=1+iz = 1 + i
(2) z=3iz = \sqrt{3} - i
(3) z=5iz = -5i

2. 解き方の手順

複素数 z=a+biz = a + bi に対して、絶対値は z=a2+b2|z| = \sqrt{a^2 + b^2} で計算できます。偏角 argz\arg z は、cosθ=az\cos \theta = \frac{a}{|z|} かつ sinθ=bz\sin \theta = \frac{b}{|z|} を満たす θ\theta として求められます。ただし、π<θπ-\pi < \theta \le \pi の範囲で考えます。極形式は z=z(cosθ+isinθ)z = |z| (\cos \theta + i \sin \theta) で表されます。
(1) z=1+iz = 1 + i の場合:
絶対値 z|z| は、
z=12+12=2|z| = \sqrt{1^2 + 1^2} = \sqrt{2}
偏角 θ\theta は、
cosθ=12\cos \theta = \frac{1}{\sqrt{2}}sinθ=12\sin \theta = \frac{1}{\sqrt{2}} を満たすので、θ=π4\theta = \frac{\pi}{4}
したがって、極形式は
z=2(cosπ4+isinπ4)z = \sqrt{2} (\cos \frac{\pi}{4} + i \sin \frac{\pi}{4})
(2) z=3iz = \sqrt{3} - i の場合:
絶対値 z|z| は、
z=(3)2+(1)2=3+1=4=2|z| = \sqrt{(\sqrt{3})^2 + (-1)^2} = \sqrt{3 + 1} = \sqrt{4} = 2
偏角 θ\theta は、
cosθ=32\cos \theta = \frac{\sqrt{3}}{2}sinθ=12\sin \theta = \frac{-1}{2} を満たすので、θ=π6\theta = -\frac{\pi}{6}
したがって、極形式は
z=2(cos(π6)+isin(π6))z = 2 (\cos (-\frac{\pi}{6}) + i \sin (-\frac{\pi}{6}))
(3) z=5iz = -5i の場合:
絶対値 z|z| は、
z=02+(5)2=25=5|z| = \sqrt{0^2 + (-5)^2} = \sqrt{25} = 5
偏角 θ\theta は、
cosθ=05=0\cos \theta = \frac{0}{5} = 0sinθ=55=1\sin \theta = \frac{-5}{5} = -1 を満たすので、θ=π2\theta = -\frac{\pi}{2}
したがって、極形式は
z=5(cos(π2)+isin(π2))z = 5 (\cos (-\frac{\pi}{2}) + i \sin (-\frac{\pi}{2}))

3. 最終的な答え

(1) z=2|z| = \sqrt{2}, argz=π4\arg z = \frac{\pi}{4}, z=2(cosπ4+isinπ4)z = \sqrt{2} (\cos \frac{\pi}{4} + i \sin \frac{\pi}{4})
(2) z=2|z| = 2, argz=π6\arg z = -\frac{\pi}{6}, z=2(cos(π6)+isin(π6))z = 2 (\cos (-\frac{\pi}{6}) + i \sin (-\frac{\pi}{6}))
(3) z=5|z| = 5, argz=π2\arg z = -\frac{\pi}{2}, z=5(cos(π2)+isin(π2))z = 5 (\cos (-\frac{\pi}{2}) + i \sin (-\frac{\pi}{2}))

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