(1) 関数 $y = 4^{x+1} - 2^{x+2} + 9$ の最小値とそのときの $x$ の値を求める。 (2) 関数 $y = \log_5(x+8) + \log_5(2-x)$ の定義域と、関数 $y$ の最大値を求める。

代数学指数関数対数関数最大値最小値定義域平方完成
2025/5/29

1. 問題の内容

(1) 関数 y=4x+12x+2+9y = 4^{x+1} - 2^{x+2} + 9 の最小値とそのときの xx の値を求める。
(2) 関数 y=log5(x+8)+log5(2x)y = \log_5(x+8) + \log_5(2-x) の定義域と、関数 yy の最大値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、t=2xt = 2^x とおく。すると、4x+1=44x=4(22)x=4(2x)2=4t24^{x+1} = 4 \cdot 4^x = 4 \cdot (2^2)^x = 4 \cdot (2^x)^2 = 4t^2 であり、2x+2=42x=4t2^{x+2} = 4 \cdot 2^x = 4t となる。
したがって、y=4t24t+9y = 4t^2 - 4t + 9 となる。
これを平方完成すると、
y=4(t2t)+9=4(t2t+1414)+9=4(t12)21+9=4(t12)2+8y = 4(t^2 - t) + 9 = 4(t^2 - t + \frac{1}{4} - \frac{1}{4}) + 9 = 4(t - \frac{1}{2})^2 - 1 + 9 = 4(t - \frac{1}{2})^2 + 8
t=2xt=2^x であるから、t>0t>0 である。
t=12t = \frac{1}{2} のとき、最小値 88 をとる。
2x=12=212^x = \frac{1}{2} = 2^{-1} より、x=1x = -1
(2)
対数関数が定義されるためには、真数条件を満たす必要がある。
x+8>0x+8 > 0 かつ 2x>02-x > 0
したがって、x>8x > -8 かつ x<2x < 2
よって、定義域は 8<x<2-8 < x < 2
次に、関数 yy を変形する。
y=log5(x+8)+log5(2x)=log5((x+8)(2x))y = \log_5(x+8) + \log_5(2-x) = \log_5((x+8)(2-x))
f(x)=(x+8)(2x)=x26x+16=(x2+6x)+16=(x2+6x+99)+16=(x+3)2+9+16=(x+3)2+25f(x) = (x+8)(2-x) = -x^2 -6x + 16 = -(x^2 + 6x) + 16 = -(x^2 + 6x + 9 - 9) + 16 = -(x+3)^2 + 9 + 16 = -(x+3)^2 + 25
f(x)f(x)x=3x = -3 のとき、最大値 2525 をとる。 8<3<2-8 < -3 < 2 であるので、x=3x = -3 は定義域に含まれる。
したがって、yy の最大値は log5(25)=log5(52)=2\log_5(25) = \log_5(5^2) = 2

3. 最終的な答え

(1) 最小値: 88x=1x = -1
(2) 定義域: 8<x<2-8 < x < 2、最大値: 22

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