$\frac{1}{\sqrt{5}-2}$ の整数の部分を $a$, 小数の部分を $b$ とするとき、以下の問いに答える問題です。 (1) $a$, $b$ の値を求めよ。 (2) $b + \frac{1}{b}$, $b^2 + \frac{1}{b^2}$ の値を求めよ。

代数学平方根有理化式の計算整数部分小数部分
2025/5/31

1. 問題の内容

152\frac{1}{\sqrt{5}-2} の整数の部分を aa, 小数の部分を bb とするとき、以下の問いに答える問題です。
(1) aa, bb の値を求めよ。
(2) b+1bb + \frac{1}{b}, b2+1b2b^2 + \frac{1}{b^2} の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、152\frac{1}{\sqrt{5}-2} を有理化します。
152=1525+25+2=5+2(5)222=5+254=5+2\frac{1}{\sqrt{5}-2} = \frac{1}{\sqrt{5}-2} \cdot \frac{\sqrt{5}+2}{\sqrt{5}+2} = \frac{\sqrt{5}+2}{(\sqrt{5})^2 - 2^2} = \frac{\sqrt{5}+2}{5-4} = \sqrt{5}+2
5\sqrt{5} の値について考えます。4=2\sqrt{4} = 29=3\sqrt{9} = 3 なので、2<5<32 < \sqrt{5} < 3 です。より詳しく評価すると、2.22=4.842.2^2 = 4.842.32=5.292.3^2 = 5.29 なので、2.2<5<2.32.2 < \sqrt{5} < 2.3 です。
したがって、4.2<5+2<4.34.2 < \sqrt{5}+2 < 4.3 であることが分かります。
よって、5+2\sqrt{5}+2 の整数の部分は a=4a=4 となります。
5+2\sqrt{5}+2 の小数部分は b=(5+2)a=(5+2)4=52b = (\sqrt{5}+2) - a = (\sqrt{5}+2) - 4 = \sqrt{5} - 2 となります。
(2)
まず、b+1bb + \frac{1}{b} を計算します。
b+1b=(52)+152=(52)+(5+2)=25b + \frac{1}{b} = (\sqrt{5}-2) + \frac{1}{\sqrt{5}-2} = (\sqrt{5}-2) + (\sqrt{5}+2) = 2\sqrt{5}
次に、b2+1b2b^2 + \frac{1}{b^2} を計算します。
b2+1b2=(b+1b)22=(25)22=452=202=18b^2 + \frac{1}{b^2} = (b + \frac{1}{b})^2 - 2 = (2\sqrt{5})^2 - 2 = 4 \cdot 5 - 2 = 20 - 2 = 18

3. 最終的な答え

(1)
a=4a = 4
b=52b = \sqrt{5} - 2
(2)
b+1b=25b + \frac{1}{b} = 2\sqrt{5}
b2+1b2=18b^2 + \frac{1}{b^2} = 18

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