与えられた条件が、別の条件に対して必要条件、十分条件、必要十分条件、または必要条件でも十分条件でもないのかを判断する問題です。 (1) $a = b$ は $ac = bc$ であるための何か。 (2) $a^2 + b^2 = 2(a+b-1)$ は $a = b = 1$ であるための何か。 (3) $a + b > c$ は $a, b, c$ が三角形の3辺の長さとなるための何か。
2025/5/31
1. 問題の内容
与えられた条件が、別の条件に対して必要条件、十分条件、必要十分条件、または必要条件でも十分条件でもないのかを判断する問題です。
(1) は であるための何か。
(2) は であるための何か。
(3) は が三角形の3辺の長さとなるための何か。
2. 解き方の手順
(1) ならば は常に成り立ちます。よって、 は であるための十分条件です。
しかし、 であっても とは限りません。例えば、 のとき、 と がどんな値でも となります。よって、 は であるための必要条件ではありません。
したがって、 は であるための十分条件です。
(2) を変形すると、、つまり となります。実数の二乗の和が0になるのは、それぞれの項が0のときだけです。したがって、 かつ 、つまり かつ です。
よって、 ならば が成り立ち、 ならば が成り立ちます。したがって、 は であるための必要十分条件です。
(3) が三角形の3辺の長さとなるための条件は、 かつ かつ です。したがって、 は、三角形の3辺の長さの条件の一つを満たすに過ぎません。
例えば、, , のとき、 は満たされますが ( は成り立ちません)、 は三角形の3辺の長さにはなりえません ( であるため)。また、 が三角形の3辺の長さのとき、 は成り立ちます。
よって、は、が三角形の3辺の長さであるための必要条件ですが、十分条件ではありません。
3. 最終的な答え
(1) 十分条件
(2) 必要十分条件
(3) 必要条件