与えられた6つの関数について、それぞれの定義域と値域を求める問題です。

解析学関数の定義域関数の値域分数関数二次関数平方根
2025/5/31

1. 問題の内容

与えられた6つの関数について、それぞれの定義域と値域を求める問題です。

2. 解き方の手順

各関数ごとに、定義域と値域を以下の手順で求めます。
(1) y=1x+5y = \frac{1}{x+5}
* 定義域:分母が0にならない条件から、x+50x+5 \neq 0 より x5x \neq -5。したがって、定義域は x<5x<-5 または x>5x>-5。区間表記では (,5)(5,)(-\infty, -5) \cup (-5, \infty)
* 値域:x=1y5x = \frac{1}{y} - 5 と変形できる。y=0y=0を除くすべての実数を取りうる。したがって、値域は y<0y<0 または y>0y>0。区間表記では (,0)(0,)(-\infty, 0) \cup (0, \infty)
(2) y=x2+2y = x^2 + 2
* 定義域:すべての実数。区間表記では (,)(-\infty, \infty)
* 値域:x20x^2 \geq 0 であるから、y=x2+22y = x^2 + 2 \geq 2。したがって、値域は y2y \geq 2。区間表記では [2,)[2, \infty)
(3) y=9x2y = \sqrt{9-x^2}
* 定義域:根号の中身が負にならない条件から、9x209 - x^2 \geq 0 より x29x^2 \leq 9。したがって、3x3-3 \leq x \leq 3。区間表記では [3,3][-3, 3]
* 値域:xx3x3-3 \leq x \leq 3 の範囲で、9x29-x^2 は 0 から 9 までの値を取る。したがって、y=9x2y = \sqrt{9-x^2} は 0 から 3 までの値を取る。値域は 0y30 \leq y \leq 3。区間表記では [0,3][0, 3]
(4) y=3x+5x+3y = \frac{3x+5}{x+3}
* 定義域:分母が0にならない条件から、x+30x+3 \neq 0 より x3x \neq -3。したがって、定義域は x<3x<-3 または x>3x>-3。区間表記では (,3)(3,)(-\infty, -3) \cup (-3, \infty)
* 値域:y=3x+5x+3=3(x+3)4x+3=34x+3y = \frac{3x+5}{x+3} = \frac{3(x+3) - 4}{x+3} = 3 - \frac{4}{x+3} と変形できる。x+3x+3は0を除くすべての実数を取りうるので、4x+3\frac{4}{x+3}も0を除くすべての実数を取りうる。したがって、yyは3を除くすべての実数を取りうる。値域は y<3y<3 または y>3y>3。区間表記では (,3)(3,)(-\infty, 3) \cup (3, \infty)
(5) y=2x2+6x5y = -2x^2 + 6x - 5
* 定義域:すべての実数。区間表記では (,)(-\infty, \infty)
* 値域:平方完成すると、y=2(x23x)5=2(x32)2+2(94)5=2(x32)212y = -2(x^2 - 3x) - 5 = -2(x - \frac{3}{2})^2 + 2(\frac{9}{4}) - 5 = -2(x - \frac{3}{2})^2 - \frac{1}{2}(x32)20(x-\frac{3}{2})^2 \geq 0 より、y12y \leq -\frac{1}{2}。したがって、値域は y12y \leq -\frac{1}{2}。区間表記では (,12](-\infty, -\frac{1}{2}]
(6) y=xx24y = \frac{x}{\sqrt{x^2-4}}
* 定義域:根号の中身が正になる条件から、x24>0x^2 - 4 > 0 より x2>4x^2 > 4。したがって、x<2x < -2 または x>2x > 2。区間表記では (,2)(2,)(-\infty, -2) \cup (2, \infty)
* 値域:
* x>2x > 2 のとき、x24>0x^2-4 > 0 なのでx24>0\sqrt{x^2 - 4} > 0。したがって、y=xx24>0y = \frac{x}{\sqrt{x^2-4}} > 0y2=x2x24=x24+4x24=1+4x24y^2 = \frac{x^2}{x^2-4} = \frac{x^2 - 4 + 4}{x^2-4} = 1 + \frac{4}{x^2-4} となる。xx22 に近づくと x24x^2-400 に近づき、y2y^2 は無限大に発散する。xx が無限大に発散すると、x24x^2-4も無限大に発散し、y2y^211 に近づく。したがって、y>1y > 1
* x<2x < -2 のとき、x24>0x^2-4 > 0 なのでx24>0\sqrt{x^2 - 4} > 0。したがって、y=xx24<0y = \frac{x}{\sqrt{x^2-4}} < 0y2=x2x24=x24+4x24=1+4x24y^2 = \frac{x^2}{x^2-4} = \frac{x^2 - 4 + 4}{x^2-4} = 1 + \frac{4}{x^2-4} となる。xx2-2 に近づくと x24x^2-400 に近づき、y2y^2 は無限大に発散する。xx が負の無限大に発散すると、x24x^2-4も無限大に発散し、y2y^211 に近づく。したがって、y<1y < -1
値域は y<1y<-1 または y>1y>1。区間表記では (,1)(1,)(-\infty, -1) \cup (1, \infty)

3. 最終的な答え

(1) 定義域:(,5)(5,)(-\infty, -5) \cup (-5, \infty)、値域:(,0)(0,)(-\infty, 0) \cup (0, \infty)
(2) 定義域:(,)(-\infty, \infty)、値域:[2,)[2, \infty)
(3) 定義域:[3,3][-3, 3]、値域:[0,3][0, 3]
(4) 定義域:(,3)(3,)(-\infty, -3) \cup (-3, \infty)、値域:(,3)(3,)(-\infty, 3) \cup (3, \infty)
(5) 定義域:(,)(-\infty, \infty)、値域:(,12](-\infty, -\frac{1}{2}]
(6) 定義域:(,2)(2,)(-\infty, -2) \cup (2, \infty)、値域:(,1)(1,)(-\infty, -1) \cup (1, \infty)

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