$m$を実数とするとき、xy平面上の2直線 $mx - y = 0$ (1) $x + my - 2m - 2 = 0$ (2) について、以下の問いに答えます。 (1) (1), (2)は$m$の値にかかわらず、それぞれ定点A, Bを通る。A, Bの座標を求めよ。 (2) (1), (2)は直交することを示せ。 (3) (1), (2)の交点の軌跡を求めよ。

代数学直線軌跡直交定点
2025/5/31

1. 問題の内容

mmを実数とするとき、xy平面上の2直線
mxy=0mx - y = 0 (1)
x+my2m2=0x + my - 2m - 2 = 0 (2)
について、以下の問いに答えます。
(1) (1), (2)はmmの値にかかわらず、それぞれ定点A, Bを通る。A, Bの座標を求めよ。
(2) (1), (2)は直交することを示せ。
(3) (1), (2)の交点の軌跡を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
直線(1)について、mmの値にかかわらず通る定点を求める。
mmについて整理すると、xmy=0x \cdot m - y = 0となる。
これが任意のmmについて成り立つためには、x=0x = 0かつy=0y = 0でなければならない。
したがって、直線(1)は定点A(0, 0)を通る。
直線(2)について、mmの値にかかわらず通る定点を求める。
mmについて整理すると、(2+y)m+x2=0(-2 + y) \cdot m + x - 2 = 0となる。
これが任意のmmについて成り立つためには、y2=0y - 2 = 0かつx2=0x - 2 = 0でなければならない。
したがって、x=2x = 2かつy=2y = 2となり、直線(2)は定点B(2, 2)を通る。
(2)
直線(1)の傾きはmmである。
直線(2)を変形すると、my=x+2m+2my = -x + 2m + 2となる。
m0m \neq 0のとき、y=1mx+2+2my = -\frac{1}{m}x + 2 + \frac{2}{m}となる。
直線(2)の傾きは1m-\frac{1}{m}である。
直線(1)と(2)の傾きの積は、m(1m)=1m \cdot (-\frac{1}{m}) = -1なので、直線(1)と(2)は直交する。
m=0m = 0の時、直線(1)はy=0y=0、直線(2)はx2=0x-2=0となり、y=0y=0x=2x=2は直交する。
(3)
交点の軌跡を求めるために、xxyyの関係式を求める。
mxy=0mx - y = 0 (1)より、m=yxm = \frac{y}{x} (x0x \neq 0)
x+my2m2=0x + my - 2m - 2 = 0 (2)に代入すると、
x+yxy2yx2=0x + \frac{y}{x}y - 2\frac{y}{x} - 2 = 0
x2+y22y2x=0x^2 + y^2 - 2y - 2x = 0
(x1)2+(y1)2=2(x - 1)^2 + (y - 1)^2 = 2
これは中心(1, 1), 半径2\sqrt{2}の円を表す。
x=0x = 0のとき、(1)よりy=0y = 0
(2)に代入すると02m2=00 - 2m - 2 = 0となり、m=1m = -1
したがって、(0, 0)は軌跡上の点である。
(x1)2+(y1)2=2(x - 1)^2 + (y - 1)^2 = 2に(0, 0)を代入すると、(01)2+(01)2=1+1=2(0 - 1)^2 + (0 - 1)^2 = 1 + 1 = 2となり、(0, 0)は円周上の点である。
ただし、x=0x = 0のとき、mmは定義されないので、(1)よりy=0y = 0となる。
(2)より、x+my2m2=0x + my - 2m - 2 = 0なので、x2=0x - 2 = 0となる。
したがって、x=2x = 2。この時、y=0y = 0
しかし、この点を上の円の方程式に代入すると、(21)2+(01)2=1+1=2(2 - 1)^2 + (0 - 1)^2 = 1 + 1 = 2となり、(2, 0)は円周上の点である。
しかし、(1)より、mmは定義されず、x=2x = 2の時、y=0y = 0は直線(1)上にないため、直線(1)と(2)の交点にはならない。

3. 最終的な答え

(1) A(0, 0), B(2, 2)
(2) 直線(1)と(2)の傾きの積が-1になるため、直交する。
(3) (x1)2+(y1)2=2(x - 1)^2 + (y - 1)^2 = 2

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