質量 $M$、半径 $R$ の一様な円板が、円板の中心を通り円板に垂直な回転軸のまわりを角速度 $\omega_0$ で回転している。この円板のふちに接線方向に一定の摩擦力 $F$ を加えたところ、ある一定の時間の後に円板は静止した。力を加えてから円板が静止するまでの時間を求めよ。ただし、円板の慣性モーメントは $I = \frac{1}{2}MR^2$ である。
2025/5/31
1. 問題の内容
質量 、半径 の一様な円板が、円板の中心を通り円板に垂直な回転軸のまわりを角速度 で回転している。この円板のふちに接線方向に一定の摩擦力 を加えたところ、ある一定の時間の後に円板は静止した。力を加えてから円板が静止するまでの時間を求めよ。ただし、円板の慣性モーメントは である。
2. 解き方の手順
円板に働くトルク は、力 と半径 の積で表される。
トルクと角加速度 の関係は、以下のように表される。
ここで、 は慣性モーメントである。与えられた慣性モーメントの式を代入すると、
この式から角加速度 を求める。
角加速度は角速度の時間変化率なので、
したがって、
これを積分して、角速度 を求める。初期条件として のとき を用いる。
円板が静止するとき、 となるので、そのときの時間 を とすると、
これから、円板が静止するまでの時間 を求める。
3. 最終的な答え
円板が静止するまでの時間は である。