3点$(1, 1)$, $(2, 5)$, $(3, 3)$を近似する回帰直線の式を、最小二乗法を用いて求める。

応用数学最小二乗法回帰直線線形代数統計
2025/6/2

1. 問題の内容

3点(1,1)(1, 1), (2,5)(2, 5), (3,3)(3, 3)を近似する回帰直線の式を、最小二乗法を用いて求める。

2. 解き方の手順

回帰直線を y=ax+by = ax + b とおく。最小二乗法では、残差の二乗和 SS を最小にする aabb を求める。
S=(a1+b1)2+(a2+b5)2+(a3+b3)2S = (a \cdot 1 + b - 1)^2 + (a \cdot 2 + b - 5)^2 + (a \cdot 3 + b - 3)^2
SSaabb で偏微分して、それぞれ0とおくことで連立方程式を得る。
Sa=2(a+b1)+4(2a+b5)+6(3a+b3)=0\frac{\partial S}{\partial a} = 2(a + b - 1) + 4(2a + b - 5) + 6(3a + b - 3) = 0
Sb=2(a+b1)+2(2a+b5)+2(3a+b3)=0\frac{\partial S}{\partial b} = 2(a + b - 1) + 2(2a + b - 5) + 2(3a + b - 3) = 0
整理すると、
14a+6b=2914a + 6b = 29
6a+3b=96a + 3b = 9
この連立方程式を解く。2番目の式を2倍すると 12a+6b=1812a + 6b = 18 となる。
1番目の式からこの式を引くと 2a=112a = 11 より a=112=5.5a = \frac{11}{2} = 5.5
6112+3b=96 \cdot \frac{11}{2} + 3b = 9 より 33+3b=933 + 3b = 9 なので 3b=243b = -24 より b=8b = -8
したがって、回帰直線の方程式は y=5.5x8y = 5.5x - 8

3. 最終的な答え

y=5.5x8y = 5.5x - 8

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