問題は以下の2つの部分から構成されています。 (1) $0 < a < b$ を満たす定数 $a, b$ が与えられたとき、不等式 $a < \frac{b-a}{\log b - \log a} < b$ を証明すること。 (2) $h = \frac{b}{a}$ とおいたとき、線分CPの長さの最大値 $L$ を $h$ を用いて表すこと。ただし、点Cは $y = \log x$ のグラフ上を点A$(a, \log a)$ から点B$(b, \log b)$ まで動き、点Cからx軸への垂線と線分ABとの交点をPとする。
2025/5/31
はい、承知しました。問題を解いていきます。
1. 問題の内容
問題は以下の2つの部分から構成されています。
(1) を満たす定数 が与えられたとき、不等式 を証明すること。
(2) とおいたとき、線分CPの長さの最大値 を を用いて表すこと。ただし、点Cは のグラフ上を点A から点B まで動き、点Cからx軸への垂線と線分ABとの交点をPとする。
2. 解き方の手順
(1) 不等式の証明
平均値の定理を利用します。
関数 を区間 で考えると、平均値の定理より、
を満たす が に存在する。
より、 であるから、
であるから、 が成り立つ。
(2) Lをhで表す
点A、点B を通る直線の方程式を求める。
直線の傾きは なので、直線の方程式は
点Cの座標を とすると、点Pのy座標は
となる。
線分CPの長さは
ここで、 とおくと、
()
となる は
(1)より、 なので、このxの値は区間に含まれます。
このの値を とおくと、 は で最大値をとる。
より、。
3. 最終的な答え
(1)
(2)