関数 $f(x) = \log(\sqrt{3} + \cos x)$ ($-\pi \le x \le \pi$)について、次の問いに答えます。 (1) $f(x)$の極大値と極小値を求め、選択肢から選びます。 (2) $y = f(x)$のグラフ上の点 $P(\alpha, \beta)$ における接線の傾きが $-\frac{1}{\sqrt{3}}$ であるとき、$\alpha$の値を求め、選択肢から選びます。

解析学微分対数関数極値接線三角関数
2025/6/1

1. 問題の内容

関数 f(x)=log(3+cosx)f(x) = \log(\sqrt{3} + \cos x)πxπ-\pi \le x \le \pi)について、次の問いに答えます。
(1) f(x)f(x)の極大値と極小値を求め、選択肢から選びます。
(2) y=f(x)y = f(x)のグラフ上の点 P(α,β)P(\alpha, \beta) における接線の傾きが 13-\frac{1}{\sqrt{3}} であるとき、α\alphaの値を求め、選択肢から選びます。

2. 解き方の手順

(1) f(x)f(x) の極大値と極小値を求める
f(x)=log(3+cosx)f(x) = \log(\sqrt{3} + \cos x) なので、f(x)f'(x) を計算します。
f(x)=sinx3+cosxf'(x) = \frac{-\sin x}{\sqrt{3} + \cos x}
f(x)=0f'(x) = 0 となるのは、sinx=0\sin x = 0 のときです。 πxπ-\pi \le x \le \pi より、x=π,0,πx = -\pi, 0, \pi が候補です。
次に、f(x)f'(x) の符号を調べます。
* π<x<0-\pi < x < 0 のとき、sinx<0\sin x < 0 なので、f(x)>0f'(x) > 0
* 0<x<π0 < x < \pi のとき、sinx>0\sin x > 0 なので、f(x)<0f'(x) < 0
したがって、x=0x=0 で極大値をとり、x=π,πx = -\pi, \pi で極小値をとることがわかります。
x=0x=0 のとき、極大値は f(0)=log(3+cos0)=log(3+1)f(0) = \log(\sqrt{3} + \cos 0) = \log(\sqrt{3} + 1) です。 選択肢の②です。
x=π,πx=-\pi, \pi のとき、極小値は f(π)=f(π)=log(3+cosπ)=log(31)f(\pi) = f(-\pi) = \log(\sqrt{3} + \cos \pi) = \log(\sqrt{3} - 1) です。 選択肢の③です。
(2) 接線の傾きが 13-\frac{1}{\sqrt{3}} となる α\alpha の値を求める。
接線の傾きは f(α)f'(\alpha) で与えられるので、
f(α)=sinα3+cosα=13f'(\alpha) = \frac{-\sin \alpha}{\sqrt{3} + \cos \alpha} = -\frac{1}{\sqrt{3}}
3sinα=3+cosα\sqrt{3}\sin \alpha = \sqrt{3} + \cos \alpha
3sinαcosα=3\sqrt{3}\sin \alpha - \cos \alpha = \sqrt{3}
合成関数を考えます。2sin(απ6)=32\sin(\alpha - \frac{\pi}{6}) = \sqrt{3}
sin(απ6)=32\sin(\alpha - \frac{\pi}{6}) = \frac{\sqrt{3}}{2}
απ6=π3\alpha - \frac{\pi}{6} = \frac{\pi}{3} または 2π3\frac{2\pi}{3}
α=π3+π6=π2\alpha = \frac{\pi}{3} + \frac{\pi}{6} = \frac{\pi}{2} または α=2π3+π6=5π6\alpha = \frac{2\pi}{3} + \frac{\pi}{6} = \frac{5\pi}{6}
選択肢から、α=π2\alpha = \frac{\pi}{2} が選べます。選択肢の④です。

3. 最終的な答え

(1) 極大値は②、極小値は③。
(2) α\alpha は④。

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