まず、曲線 y=x3−3x 上の点 (t,t3−3t) における接線を求める。 y′=3x2−3 より、接線の傾きは 3t2−3 である。 したがって、接線の方程式は
y−(t3−3t)=(3t2−3)(x−t) y=(3t2−3)x−3t3+3t+t3−3t y=(3t2−3)x−2t3 この接線が点 (−1,a) を通るので、 a=(3t2−3)(−1)−2t3 a=−3t2+3−2t3 2t3+3t2+a−3=0 この t の3次方程式が3つの異なる実数解を持つような a の範囲を求める。 f(t)=2t3+3t2+a−3 とおく。 f′(t)=6t2+6t=6t(t+1) f′(t)=0 となるのは t=0,−1 のときである。 f(t) の増減表は以下のようになる。 | t | ... | -1 | ... | 0 | ... |
|------|------|------|------|------|------|
| f'(t) | + | 0 | - | 0 | + |
| f(t) | ↑ | 極大 | ↓ | 極小 | ↑ |
f(−1)=−2+3+a−3=a−2 f(0)=a−3 3つの異なる実数解を持つためには、極大値が正で極小値が負であることが必要十分条件である。
すなわち、f(−1)>0 かつ f(0)<0 a−2>0 かつ a−3<0 a>2 かつ a<3 したがって、2<a<3