10万人が受験した試験の結果が正規分布に従い、平均点が45点、標準偏差が16点である。偏差値$Y$を$Y = 10\cdot\frac{X-45}{16}+50$と定義する。このとき、$Y$の平均、標準偏差を求め、標準化した変数$z$を求める。偏差値が45の受験者の試験の点数を求め、$z$の値を求める。この受験者の成績順位を推定し、成績順位が上位4万番になるような$z$の値と試験の点数を求める。

確率論・統計学正規分布偏差値統計標準化確率
2025/6/1

1. 問題の内容

10万人が受験した試験の結果が正規分布に従い、平均点が45点、標準偏差が16点である。偏差値YYY=10X4516+50Y = 10\cdot\frac{X-45}{16}+50と定義する。このとき、YYの平均、標準偏差を求め、標準化した変数zzを求める。偏差値が45の受験者の試験の点数を求め、zzの値を求める。この受験者の成績順位を推定し、成績順位が上位4万番になるようなzzの値と試験の点数を求める。

2. 解き方の手順

まず、YYの平均を計算する。E[X]=45E[X] = 45なので、
E[Y]=10E[X]4516+50=10454516+50=50E[Y] = 10\cdot\frac{E[X]-45}{16}+50 = 10\cdot\frac{45-45}{16}+50 = 50
よって、YYの平均は50である。
次に、YYの標準偏差を計算する。SD[X]=16SD[X] = 16なので、
SD[Y]=10SD[X]16=101616=10SD[Y] = 10\cdot\frac{SD[X]}{16} = 10\cdot\frac{16}{16} = 10
よって、YYの標準偏差は10である。
標準化した変数zzは、
z=Y5010z = \frac{Y - 50}{10}
である。
偏差値が45の受験者の試験の点数をX0X_0とすると、
45=10X04516+5045 = 10\cdot\frac{X_0 - 45}{16} + 50
5=10X04516-5 = 10\cdot\frac{X_0 - 45}{16}
0.5=X04516-0.5 = \frac{X_0 - 45}{16}
8=X045-8 = X_0 - 45
X0=37X_0 = 37
よって、試験の点数は37点である。
このときのzzの値は、
Y=45Y = 45なので、
z=455010=0.5z = \frac{45 - 50}{10} = -0.5
上位何番にいるかを計算する。z=0.5z = -0.5なので、標準正規分布表から、0.5-0.5より小さい範囲の確率は0.3085。したがって、上位から100000×(10.3085)=100000×0.6915=69150100000 \times (1-0.3085) = 100000 \times 0.6915 = 69150。なので、約69000番。
上位4万番になるようなzzを求める。
40000/100000=0.440000 / 100000 = 0.4
10.4=0.61 - 0.4 = 0.6
標準正規分布表より、P(z<0.26)0.6P(z < 0.26) \approx 0.6であるから、 z0.26z \approx 0.26となる。
Y=10X4516+50Y = 10\cdot\frac{X - 45}{16} + 50なので、Y=z10+50Y = z*10+50だから、X=(Y50)16/10+45X = (Y - 50)*16/10 + 45
z=Y5010z = \frac{Y-50}{10}だから、 0.26Y50100.26 \approx \frac{Y-50}{10}つまり、2.6+50Y2.6 + 50 \approx Yつまり、Y=52.6Y = 52.6である。
52.6=10X4516+5052.6 = 10\cdot\frac{X-45}{16}+50
2.6=10X45162.6 = 10\cdot\frac{X-45}{16}
0.26=X45160.26 = \frac{X-45}{16}
4.16=X454.16 = X - 45
X=49.16X = 49.16
したがって、約49点取ればよい。

3. 最終的な答え

アイ: 50
ウエ: 10
オカ: 50
キク: 10
ケコ: 37
サシ: -0
スセ: .5
ソ: 69000
タ: 0.26
チ: 49

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