不等式 $|x - \frac{a}{b}| \le |\frac{b}{a}|$ (1) を解き、さらに不等式 (1) と $k \le x \le k+3$ をともに満たす整数 $x$ がちょうど2個存在するような定数 $k$ の値の範囲を求める。

代数学不等式絶対値数直線整数解
2025/6/1

1. 問題の内容

不等式 xabba|x - \frac{a}{b}| \le |\frac{b}{a}| (1) を解き、さらに不等式 (1) と kxk+3k \le x \le k+3 をともに満たす整数 xx がちょうど2個存在するような定数 kk の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

まず、不等式 (1) を解く。
xabba|x - \frac{a}{b}| \le |\frac{b}{a}| は、
baxabba-|\frac{b}{a}| \le x - \frac{a}{b} \le |\frac{b}{a}|
と書き換えられる。
すべての辺に ab\frac{a}{b} を足すと、
abbaxab+ba\frac{a}{b} - |\frac{b}{a}| \le x \le \frac{a}{b} + |\frac{b}{a}|
となる。
次に、この不等式を満たす整数 xx と、 kxk+3k \le x \le k+3 を満たす整数 xx がちょうど2個となるような kk の範囲を求める。
I=[abba,ab+ba]I = [\frac{a}{b} - |\frac{b}{a}| , \frac{a}{b} + |\frac{b}{a}|] とする。
II に含まれる整数と、kxk+3k \le x \le k+3 を満たす整数がちょうど2個であるような kk の範囲を考える。
kxk+3k \le x \le k+3 の範囲に整数がちょうど2個含まれる場合、その整数を n,n+1n, n+1 とすると、
kn<n+1k+3k \le n < n+1 \le k+3 である。
よって、knk \le n かつ n+1k+3n+1 \le k+3 つまり n2kn-2 \le k となる。
したがって、n2knn-2 \le k \le n である。
ここで、 II に含まれる整数を n,n+1n, n+1 のみと仮定する。このとき、kk がどのような範囲であればよいか考える。
kn<n+1k+3k \le n < n+1 \le k+3 かつ k+3<n+2k+3 < n+2 または n1<kn-1 < k であればよい。
つまり、knk \le n かつ k+3<n+2k+3 < n+2 または n1<kn-1 < k が必要である。
knk \le n かつ k<n1k < n-1 または n1<kn-1 < k である。
この条件を満たす kk の範囲は、n1<knn-1 < k \le n である。
同様に、kxk+3k \le x \le k+3 の範囲に整数がちょうど2個含まれる場合、その整数を n,n1n, n-1 とすると、
kn1<nk+3k \le n-1 < n \le k+3 である。
よって、kn1k \le n-1 かつ nk+3n \le k+3 つまり n3kn-3 \le k となる。
したがって、n3kn1n-3 \le k \le n-1 である。
II に含まれる整数が2個の場合、 kk の範囲は n2<knn-2 < k \le n または n3k<n1n-3 \le k < n-1 の形になる。

3. 最終的な答え

問題文に aabb の関係が指定されていないため、これ以上具体的な範囲は求められません。
しかし、解き方としては上記の手順で進めることになります。
最終的な答えは、kk の値の範囲は abba2<kabba\frac{a}{b} - |\frac{b}{a}| - 2 < k \le \frac{a}{b} - |\frac{b}{a}| または ab+ba3k<ab+ba1\frac{a}{b} + |\frac{b}{a}| - 3 \le k < \frac{a}{b} + |\frac{b}{a}| - 1 の形になることが分かります。
ただし、aabb の具体的な値によって、範囲が変化するため、断定的な答えは出せません。

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