7人の大人と5人の子供の中から3人を選ぶとき、以下の条件を満たす選び方はそれぞれ何通りあるか。 (1) 大人が2人以上選ばれる。 (2) 少なくとも子供が1人選ばれる。

確率論・統計学組み合わせ場合の数組み合わせの計算
2025/6/1

1. 問題の内容

7人の大人と5人の子供の中から3人を選ぶとき、以下の条件を満たす選び方はそれぞれ何通りあるか。
(1) 大人が2人以上選ばれる。
(2) 少なくとも子供が1人選ばれる。

2. 解き方の手順

(1) 大人が2人以上選ばれる場合
まず、3人を選ぶすべての選び方を計算します。これは、7人の大人と5人の子供の合計12人から3人を選ぶ組み合わせなので、12C3_{12}C_3で計算できます。
12C3=12!3!(123)!=12!3!9!=12×11×103×2×1=2×11×10=220_{12}C_3 = \frac{12!}{3!(12-3)!} = \frac{12!}{3!9!} = \frac{12 \times 11 \times 10}{3 \times 2 \times 1} = 2 \times 11 \times 10 = 220通りです。
次に、大人が1人も選ばれない場合を計算します。これは、5人の子供から3人を選ぶ組み合わせなので、5C3_{5}C_3で計算できます。
5C3=5!3!(53)!=5!3!2!=5×42×1=10_{5}C_3 = \frac{5!}{3!(5-3)!} = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10通りです。
また、大人が1人だけ選ばれる場合を計算します。これは、7人の大人から1人を選び、かつ5人の子供から2人を選ぶ組み合わせなので、7C1×5C2_{7}C_1 \times _{5}C_2で計算できます。
7C1×5C2=7×5!2!3!=7×5×42×1=7×10=70_{7}C_1 \times _{5}C_2 = 7 \times \frac{5!}{2!3!} = 7 \times \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 7 \times 10 = 70通りです。
大人が2人以上選ばれる場合は、すべての選び方から、大人が1人も選ばれない場合と大人が1人だけ選ばれる場合を引けば求められます。
2201070=140220 - 10 - 70 = 140通り
(2) 少なくとも子供が1人選ばれる場合
すべての選び方(220通り)から子供が1人も選ばれない場合、つまり大人3人を選ぶ場合を引けば求められます。
7人の大人から3人を選ぶ組み合わせは、7C3_{7}C_3で計算できます。
7C3=7!3!(73)!=7!3!4!=7×6×53×2×1=7×5=35_{7}C_3 = \frac{7!}{3!(7-3)!} = \frac{7!}{3!4!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 7 \times 5 = 35通りです。
したがって、少なくとも子供が1人選ばれる場合は、22035=185220 - 35 = 185通りです。

3. 最終的な答え

(1) 140通り
(2) 185通り

「確率論・統計学」の関連問題

## 1. 問題の内容

確率四分位数四分位範囲硬貨サイコロデータ分析
2025/6/6

大小中3個のサイコロを投げるとき、以下の条件を満たす場合の数をそれぞれ求めます。 (1) 目の出方がすべて異なる。 (2) 少なくとも2個が同じ目である。 (3) 目の積が3の倍数である。 (4) 目...

確率場合の数サイコロ組み合わせ
2025/6/6

平均 $\mu$, 分散 $\sigma^2$ の母集団から無作為に抽出した $n$ 個の標本 $X_1, \dots, X_n$ があるとき、標本平均 $\bar{X}$ を $\bar{X} = ...

標本平均期待値分散中心極限定理正規分布
2025/6/6

母集団の平均が $\mu$、分散が $\sigma^2$ であるとき、無作為に抽出された $n$ 個の標本 $X_1, \dots, X_n$ の標本平均 $\overline{X} = \frac{...

標本平均期待値分散中心極限定理正規分布
2025/6/6

確率変数 $X$ が確率 $p$ で $1$、確率 $1-p$ で $0$ をとるとき、以下の問いに答えます。 (1) $X$ の期待値 $E[X]$ と分散 $V[X]$ を求めます。 (2) $X...

確率変数期待値分散確率関数二項分布
2025/6/6

確率変数 $X$ は、確率 $p$ で 1 をとり、確率 $1-p$ で 0 をとるとする。ただし、$0 \le p \le 1$ とする。 (1) $X$ の期待値 $E[X]$ と分散 $V[X]...

確率変数期待値分散確率関数確率分布
2025/6/6

確率変数$X$は、確率$p$で1、確率$(1-p)$で0となる。ただし、$0 \le p \le 1$である。 (1) $X$の期待値$E[X]$と分散$V[X]$を計算する。 (2) $X$の確率関...

確率変数期待値分散確率関数確率分布
2025/6/6

確率変数 $X$ が正規分布 $N(6,4)$ に従うとき、以下の確率を求めよ。 (1) $P(5 \le X \le 7)$ (2) $P(3 \le X \le 8)$ (3) $P(X \le ...

正規分布確率標準化統計
2025/6/6

赤球7個、白球3個が入った袋から、4個の球を同時に取り出す。 (1) 赤球2個と白球2個である確率を求め、式で表す。 (2) 少なくとも1個が白球である確率を求め、式で表す。

確率組み合わせ事象場合の数
2025/6/6

赤球7個と白球3個が入った袋から、4個の球を同時に取り出すとき、以下の確率を求める問題です。 (1) 赤球2個と白球2個である確率 (2) 少なくとも1個が白球である確率

確率組み合わせ確率計算
2025/6/6