関数 $y = x\sqrt{1-x^2} + \sin^{-1}x$ の導関数 $\frac{dy}{dx}$ を求める問題です。

解析学導関数微分合成関数の微分積の微分法逆三角関数
2025/6/1

1. 問題の内容

関数 y=x1x2+sin1xy = x\sqrt{1-x^2} + \sin^{-1}x の導関数 dydx\frac{dy}{dx} を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、yyxx について微分します。積の微分法と合成関数の微分法を使います。
y=x1x2+sin1xy = x\sqrt{1-x^2} + \sin^{-1}x
dydx=ddx(x1x2)+ddx(sin1x)\frac{dy}{dx} = \frac{d}{dx}(x\sqrt{1-x^2}) + \frac{d}{dx}(\sin^{-1}x)
最初の項の微分を計算します。積の微分法を使うと
ddx(x1x2)=ddx(x)1x2+xddx(1x2)\frac{d}{dx}(x\sqrt{1-x^2}) = \frac{d}{dx}(x) \cdot \sqrt{1-x^2} + x \cdot \frac{d}{dx}(\sqrt{1-x^2})
=11x2+x121x2(2x)= 1 \cdot \sqrt{1-x^2} + x \cdot \frac{1}{2\sqrt{1-x^2}} \cdot (-2x)
=1x2+x21x2= \sqrt{1-x^2} + \frac{-x^2}{\sqrt{1-x^2}}
=1x21x2x21x2= \frac{1-x^2}{\sqrt{1-x^2}} - \frac{x^2}{\sqrt{1-x^2}}
=12x21x2= \frac{1-2x^2}{\sqrt{1-x^2}}
次に、sin1x\sin^{-1}x の微分を計算します。
ddx(sin1x)=11x2\frac{d}{dx}(\sin^{-1}x) = \frac{1}{\sqrt{1-x^2}}
これらを合わせると、
dydx=12x21x2+11x2\frac{dy}{dx} = \frac{1-2x^2}{\sqrt{1-x^2}} + \frac{1}{\sqrt{1-x^2}}
=12x2+11x2= \frac{1-2x^2+1}{\sqrt{1-x^2}}
=22x21x2= \frac{2-2x^2}{\sqrt{1-x^2}}
=2(1x2)1x2= \frac{2(1-x^2)}{\sqrt{1-x^2}}
=21x2= 2\sqrt{1-x^2}

3. 最終的な答え

dydx=21x2\frac{dy}{dx} = 2\sqrt{1-x^2}

「解析学」の関連問題

与えられた関数 $y = \sin^{-1}3x$, $y = \sin^{-1}\frac{x}{3}$, $y = \cos^{-1}3x$, $y = \cos^{-1}\frac{x}{3}$...

微分逆三角関数
2025/6/4

関数 $y = x + \sqrt{4-x^2}$ の最大値と最小値を求めます。

最大値最小値微分関数のグラフ定義域
2025/6/4

次の関数 $y = \frac{1}{x-2}$ の逆関数を求め、その逆関数の定義域と値域を求める。

逆関数関数の定義域関数の値域分数関数
2025/6/4

関数 $f(x)$ が与えられています。 $f(x) = \begin{cases} 0 & (x \in \mathbb{Q}) \\ x & (x \in \mathbb{R} \setminus...

連続性関数極限実数有理数無理数
2025/6/4

与えられた関数 $y = \sqrt{x-2} - 2$ について、問題を解く、あるいはこの関数について何かを尋ねているのだと思われます。 問題が明確ではないので、ここでは定義域を求めます。

関数定義域根号不等式
2025/6/4

関数 $y = \frac{2x-5}{x-2}$ のグラフを描き、定義域、値域、および漸近線を求めます。

関数のグラフ定義域値域漸近線分数関数双曲線
2025/6/4

与えられた9つの関数が、偶関数、奇関数、またはどちらでもないかを判定します。 偶関数は $f(-x) = f(x)$ を満たし、奇関数は $f(-x) = -f(x)$ を満たします。

関数の性質偶関数奇関数関数の判定
2025/6/4

関数 $y = x + \sin x$ の導関数 $y'$ を求めます。 $y' = 1 + \cos x$

極値導関数三角関数微分
2025/6/4

与えられた関数②〜⑥について、それぞれの極値を求める問題です。 ② $y = x + \frac{1}{x}$ ③ $y = x + \sin x \quad (0 \le x \le 2\pi)$ ...

極値導関数微分増減表
2025/6/4

画像には以下の6つの関数が書かれています。 (2) $y = x + \frac{1}{x}$ (3) $y = x + \sin x$ (ただし $0 \le x \le 2\pi$) (4) $y...

関数のグラフ関数の増減最大値最小値微分積分
2025/6/4