2つの直線 $ax - (a+1)y + 1 = 0$ と $ax - 4y + 1 = 0$ が、(1) 平行(一致する場合を含む)、(2) 一致、(3) 垂直であるときの、定数 $a$ の値をそれぞれ求める問題です。

代数学直線平行垂直方程式傾き
2025/6/1

1. 問題の内容

2つの直線 ax(a+1)y+1=0ax - (a+1)y + 1 = 0ax4y+1=0ax - 4y + 1 = 0 が、(1) 平行(一致する場合を含む)、(2) 一致、(3) 垂直であるときの、定数 aa の値をそれぞれ求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、2つの直線が
ax(a+1)y+1=0ax - (a+1)y + 1 = 0
ax4y+1=0ax - 4y + 1 = 0
で与えられています。
(1) 平行(一致する場合を含む)の場合:
2つの直線が平行であるための条件は、それぞれの直線の傾きが等しいことです。
1つ目の直線の式を変形すると、
(a+1)y=ax+1(a+1)y = ax + 1
y=aa+1x+1a+1y = \frac{a}{a+1}x + \frac{1}{a+1}
2つ目の直線の式を変形すると、
4y=ax+14y = ax + 1
y=a4x+14y = \frac{a}{4}x + \frac{1}{4}
傾きが等しいので、
aa+1=a4\frac{a}{a+1} = \frac{a}{4}
4a=a(a+1)4a = a(a+1)
4a=a2+a4a = a^2 + a
a23a=0a^2 - 3a = 0
a(a3)=0a(a-3) = 0
よって、a=0a = 0 または a=3a = 3
a=0a=0のとき、2つの直線はy=1y=1, 4y=14y=1となり、平行ではありません。
a=3a=3のとき、2つの直線は3x4y+1=03x-4y+1=0, 3x4y+1=03x-4y+1=0となり、一致します。
(2) 一致の場合:
2つの直線が一致するためには、傾きとy切片が両方とも等しくなければなりません。
傾きが等しいことは(1)で確認済みであり、aa+1=a4\frac{a}{a+1} = \frac{a}{4} で、y切片が等しい条件は 1a+1=14\frac{1}{a+1} = \frac{1}{4}です。
この式から a+1=4a+1 = 4 となり、a=3a = 3 が得られます。
したがって、a=3a=3のとき、2つの直線は一致します。
(3) 垂直の場合:
2つの直線が垂直であるための条件は、それぞれの直線の傾きの積が-1になることです。
aa+1a4=1\frac{a}{a+1} \cdot \frac{a}{4} = -1
a2=4(a+1)a^2 = -4(a+1)
a2+4a+4=0a^2 + 4a + 4 = 0
(a+2)2=0(a+2)^2 = 0
よって、a=2a = -2

3. 最終的な答え

(1) 平行(一致する場合を含む):a=3a = 3
(2) 一致:a=3a = 3
(3) 垂直:a=2a = -2

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