質量3.0kgの物体が、糸1と糸2によって引っ張られています。糸1は鉛直方向から30度の角度を持ち、糸2は水平方向に引っ張られています。重力加速度の大きさは9.8 m/s²、√3=1.7です。 (1) 物体にはたらく力を図示します。 (2) 糸1,2の張力 $T_1, T_2$ を求めるために、分解すべき力の分力を図に書き加えます。 (3) $T_1, T_2$ をそれぞれ有効数字2桁で求めます。√3=1.7を代入する際は、有利化してから代入します。

応用数学力学ベクトル力のつり合い三角関数物理
2025/6/1

1. 問題の内容

質量3.0kgの物体が、糸1と糸2によって引っ張られています。糸1は鉛直方向から30度の角度を持ち、糸2は水平方向に引っ張られています。重力加速度の大きさは9.8 m/s²、√3=1.7です。
(1) 物体にはたらく力を図示します。
(2) 糸1,2の張力 T1,T2T_1, T_2 を求めるために、分解すべき力の分力を図に書き加えます。
(3) T1,T2T_1, T_2 をそれぞれ有効数字2桁で求めます。√3=1.7を代入する際は、有利化してから代入します。

2. 解き方の手順

(1) 物体にはたらく力は、糸1の張力、糸2の張力、重力の3つです。これらを矢印で図示します。
(2) 糸1の張力T1T_1を鉛直方向と水平方向に分解します。
鉛直方向の分力は、T1cos30T_1 \cos{30^\circ}
水平方向の分力は、T1sin30T_1 \sin{30^\circ}
重力は鉛直下向きにmgmgmmは質量、 ggは重力加速度)です。
糸2の張力T2T_2は水平方向です。
物体は静止しているので、力のつり合いが成り立ちます。
(3)
水平方向のつり合いの式:
T1sin30=T2T_1 \sin{30^\circ} = T_2 (1)
鉛直方向のつり合いの式:
T1cos30=mgT_1 \cos{30^\circ} = mg (2)
式(2)より、T1T_1を求めます。
T1=mgcos30=mg32=2mg3T_1 = \frac{mg}{\cos{30^\circ}} = \frac{mg}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = \frac{2mg}{\sqrt{3}}
m=3.0 kgm = 3.0 \text{ kg}, g=9.8 m/s2g = 9.8 \text{ m/s}^2, 3=1.7\sqrt{3} = 1.7を代入します。
T1=2×3.0×9.81.7=58.81.734.58835 NT_1 = \frac{2 \times 3.0 \times 9.8}{1.7} = \frac{58.8}{1.7} \approx 34.588 \approx 35 \text{ N}
式(1)より、T2T_2を求めます。
T2=T1sin30=T1×12T_2 = T_1 \sin{30^\circ} = T_1 \times \frac{1}{2}
T2=34.588217.29417 NT_2 = \frac{34.588}{2} \approx 17.294 \approx 17 \text{ N}

3. 最終的な答え

T1=35 NT_1 = 35 \text{ N}
T2=17 NT_2 = 17 \text{ N}

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