(ア) C1:y=2x2 を微分すると y′=4x。点 A(1,2) における接線の傾きは y′(1)=4 である。 (イ) よって、接線 l の方程式は y−2=4(x−1) より、 y=4x−2 である。 (ウ) C2:y=−x2+ax−b が接線 l に点 A(1,2) で接しているので、接線の傾きも 4 になる。C2 を微分すると y′=−2x+a。点 A(1,2) における傾きは y′(1)=−2+a=4 より、a=6 である。 また、C2 は点 A(1,2) を通るので、2=−12+6(1)−b より、2=−1+6−b となり、b=3 である。 (エ) したがって、a=6,b=3。 S(t) を計算する。C2:y=−x2+6x−3 と l:y=4x−2 で囲まれる部分の積分を考える。 −x2+6x−3=4x−2 より、−x2+2x−1=0。したがって、−(x−1)2=0 となるので、x = 1。 S(t)=∫t1(4x−2−(−x2+6x−3))dx+∫12t+1(−x2+6x−3−(4x−2))dx =∫t1(x2−2x+1)dx+∫12t+1(−x2+2x−1)dx =[31x3−x2+x]t1+[−31x3+x2−x]12t+1 =(31−1+1)−(31t3−t2+t)+(−31(2t+1)3+(2t+1)2−(2t+1))−(−31+1−1) =31−31t3+t2−t−31(8t3+12t2+6t+1)+(4t2+4t+1)−(2t+1)+31 =32−31t3+t2−t−38t3−4t2−2t−31+4t2+4t+1−2t−1 =−39t3+t2−2t+32−31+1−1=−3t3+t2−2t+31 S(t)=−3t3+t2−2t+31 S′(t)=−9t2+2t−2 S′(t)=0 となる t を求める。 t=2(−9)−2±4−4(−9)(−2)=−18−2±4−72=−18−2±−68 判別式が負なので実数解を持たない。0 < t < 1 で定義されているので、この範囲で最小値を求める。
S′(t)=−9t2+2t−2 は常に負であるから、S(t) は単調減少関数である。したがって、t1 は存在しない。