区間 $(-\frac{\pi}{2}, \frac{\pi}{2})$ において、関数 $g(x) = x^2 \tan x$ が定義されています。 (1) $g(x)$ が $(-\frac{\pi}{2}, \frac{\pi}{2})$ で狭義単調増加であることを示します。 (2) $g(x)$ の導関数 $g'(x)$ を求めます。 (3) $g(x)$ の逆関数 $g^{-1}(x)$ の定義域を述べます。 (4) $(g^{-1})'(\frac{\pi^2}{16})$ を求めます。 (5) $g^{-1}(x)$ が $x=0$ において微分可能かどうかを理由とともに答えます。
2025/6/1
はい、承知しました。数学の問題を解いていきます。
1. 問題の内容
区間 において、関数 が定義されています。
(1) が で狭義単調増加であることを示します。
(2) の導関数 を求めます。
(3) の逆関数 の定義域を述べます。
(4) を求めます。
(5) が において微分可能かどうかを理由とともに答えます。
2. 解き方の手順
(1) が狭義単調増加であることを示すためには、 を示す必要があります。
区間 において、 のとき、 かつ であるため、 となります。
また、 では かつ であるため、 となります。
では かつ であるため、 となります。
したがって、 のとき、 となります。
においては、 ですが、 の前後で の符号は変化しないため、区間 で は狭義単調増加です。
(2) の導関数は、(1) で求めた通りです。
(3) 逆関数の定義域は、元の関数の値域です。
は狭義単調増加であるので、区間 における の値域は です。
したがって、 の定義域は です。
(4) 逆関数の微分公式 を利用します。
まず、 を求めます。
となる を探します。
のとき、 となるので、 です。
次に、 を求めます。
したがって、
(5) が で微分可能かどうかを調べます。
であり、 なので、 が定義できません。
しかし、のグラフを考えると、の付近では、とみなせます。
逆関数は、となり、で微分不可能となります。
理由:であるため、逆関数の微分公式を用いると、 となり、分母がゼロになるため、微分不可能。
3. 最終的な答え
(1) は において狭義単調増加である。
(2)
(3) の定義域は
(4)
(5) は において微分不可能。理由:であるため、逆関数の微分公式を用いると、 となり、分母がゼロになるため、微分不可能。