(1) の微分方程式はベルヌーイ型微分方程式なので、適切な変数変換を行います。
(2) の微分方程式は、変数変換をすることで解きやすくなります。
(1)
y′=xy+xy3 を y′−xy=xy3 と変形します。 v=y−2 とおくと、dxdv=−2y−3dxdy となります。よって、dxdy=−21y3dxdv となります。 これを元の式に代入すると、
−21y3dxdv−xy=xy3 −21dxdv−xy−2=x dxdv+2xv=−2x これは線形微分方程式なので、積分因子を求めます。
積分因子 μ(x)=e∫2xdx=ex2 両辺に μ(x) をかけると、 ex2dxdv+2xex2v=−2xex2 dxd(vex2)=−2xex2 両辺を積分すると、
vex2=∫−2xex2dx=−ex2+C v=−1+Ce−x2 y−2=−1+Ce−x2 y21=−1+Ce−x2 y2=Ce−x2−11 (2)
−y′e−y+x2+12xe−y=x2+12 z=e−y とおくと、z′=−y′e−y z′+x2+12xz=x2+12 これは線形微分方程式なので、積分因子を求めます。
積分因子 μ(x)=e∫x2+12xdx=eln(x2+1)=x2+1 両辺に μ(x) をかけると、 (x2+1)z′+2xz=2 dxd((x2+1)z)=2 両辺を積分すると、
(x2+1)z=∫2dx=2x+C z=x2+12x+C e−y=x2+12x+C −y=ln(x2+12x+C) y=−ln(x2+12x+C) y=ln(2x+Cx2+1)