1. 問題の内容
方程式 が異なる2つの正の解と1つの負の解を持つような定数 の値の範囲を求める。
2. 解き方の手順
とおく。
が異なる2つの正の解と1つの負の解を持つためには、 のグラフが 軸と3回交わり、正の領域で2回、負の領域で1回交わる必要がある。
まず、 を微分する。
となる の値を求める。
より、
の増減表を作成する。
- のとき、
- のとき、
- のとき、
よって、 は で極大値を、 で極小値をとる。
極大値:
極小値:
が異なる3つの実数解を持つためには、極大値と極小値の積が負でなければならない。
が異なる2つの正の解と1つの負の解を持つためには、
(極大値は正)
(極小値は負)
かつ である必要があり、これは と一致する。
さらに、 が極大値であり、は正の解でも負の解でもないので、グラフの概形から、もう一つの条件である、負の領域で1回交わるためには、 における値が正である必要がある。
を満たしていれば良い。
が極小値であり、正の解を2つ持つためには である必要がある。
したがって、 より、 である。
したがって、 が求める の範囲となる。