## 問題
この画像には3つの問題があります。それぞれ解きます。
問題4:∫(ax+b)(cx+d)px+qdx 問題5:∫(2x+1)21dx 問題6:∑k=1nk(k+1)(k+2)(k+3)3+2k ## 解き方の手順
### 問題4
この積分は、部分分数分解を用いるのが一般的です。まず、被積分関数を以下のように分解します。
(ax+b)(cx+d)px+q=ax+bA+cx+dB 両辺に (ax+b)(cx+d) をかけると、 px+q=A(cx+d)+B(ax+b) この式が恒等式となるように A と B を決定します。x についての係数を比較すると、以下の連立方程式が得られます。 p=Ac+Ba q=Ad+Bb この連立方程式を解いて A と B を求めます。求めた A と B を用いて、積分は以下のように計算できます。 ∫(ax+b)(cx+d)px+qdx=∫ax+bAdx+∫cx+dBdx =aAln∣ax+b∣+cBln∣cx+d∣+C ### 問題5
この積分は置換積分を用いると簡単になります。u=2x+1 と置くと、du=2dx となり、dx=21du です。したがって、積分は以下のようになります。 ∫(2x+1)21dx=∫u2121du=21∫u−2du =21−1u−1+C=−2u1+C 元の変数に戻すと、
−2(2x+1)1+C=−4x+21+C ### 問題6
この和は、部分分数分解を用いて計算できます。まず、和の項を以下のように分解します。
k(k+1)(k+2)(k+3)3+2k=kA+k+1B+k+2C+k+3D 両辺に k(k+1)(k+2)(k+3) をかけると、 3+2k=A(k+1)(k+2)(k+3)+B(k)(k+2)(k+3)+C(k)(k+1)(k+3)+D(k)(k+1)(k+2) この式が恒等式となるように A,B,C,D を決定します。 - k=0 を代入すると、3=A(1)(2)(3)⇒A=21 - k=−1 を代入すると、1=B(−1)(1)(2)⇒B=−21 - k=−2 を代入すると、−1=C(−2)(−1)(1)⇒C=−21 - k=−3 を代入すると、−3=D(−3)(−2)(−1)⇒D=21 したがって、
k(k+1)(k+2)(k+3)3+2k=k1/2−k+11/2−k+21/2+k+31/2=21(k1−k+11−k+21+k+31) 和を計算すると、隣り合う項が打ち消しあい、テレスコープ和となります。
∑k=1nk(k+1)(k+2)(k+3)3+2k=21∑k=1n(k1−k+11−k+21+k+31) =21[(1−21−31+41)+(21−31−41+51)+(31−41−51+61)+⋯+(n−21−n−11−n1+n+11)+(n−11−n1−n+11+n+21)+(n1−n+11−n+21+n+31)] =21[1−21−n+11−n+21+41+51+⋯+n+11+n+21] =21[1−n+11−n+21−21+31+41−21−31]=21[125−n+11−n+21]=245−2(n+1)1−2(n+2)1 =24(n+1)(n+2)5(n+1)(n+2)−12(n+2)−12(n+1) =24(n+1)(n+2)5n2+15n+10−12n−24−12n−12 =24(n+1)(n+2)5n2−9n−26 ## 最終的な答え
問題4:aAln∣ax+b∣+cBln∣cx+d∣+C (ただし、AとBは p=Ac+Ba および q=Ad+Bb を満たす) 問題5:−4x+21+C 問題6:24(n+1)(n+2)5n2−9n−26