問題は2つの部分に分かれています。 最初の部分は微分方程式 $y'(x) = -3(y(x) - 7)$ と初期条件 $y(0) = 0$ に関する問題です。解 $y(x)$ を求め、その漸近線を求め、さらに $y(x) = 6$ となる $x$ の値を求めます。 2番目の部分は、放射性物質の崩壊に関する問題で、質量 $x(t)$ が微分方程式 $\frac{dx}{dt} = -kx$ に従うとき、半減期 $T$ を求め、与えられた条件を満たす $T_1$ と $T_2$ について、比 $\frac{T_1}{T}$ と $\frac{T_2}{T}$ を求めます。

解析学微分方程式指数関数漸近線半減期
2025/6/2

1. 問題の内容

問題は2つの部分に分かれています。
最初の部分は微分方程式 y(x)=3(y(x)7)y'(x) = -3(y(x) - 7) と初期条件 y(0)=0y(0) = 0 に関する問題です。解 y(x)y(x) を求め、その漸近線を求め、さらに y(x)=6y(x) = 6 となる xx の値を求めます。
2番目の部分は、放射性物質の崩壊に関する問題で、質量 x(t)x(t) が微分方程式 dxdt=kx\frac{dx}{dt} = -kx に従うとき、半減期 TT を求め、与えられた条件を満たす T1T_1T2T_2 について、比 T1T\frac{T_1}{T}T2T\frac{T_2}{T} を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 微分方程式 y(x)=3(y(x)7)y'(x) = -3(y(x) - 7) を解きます。変数分離をすると、dyy7=3dx\frac{dy}{y-7} = -3dx となり、積分すると lny7=3x+C\ln|y-7| = -3x + C となります。したがって、y7=Ae3xy - 7 = Ae^{-3x} となり、y(x)=7+Ae3xy(x) = 7 + Ae^{-3x} となります。初期条件 y(0)=0y(0) = 0 より、0=7+A0 = 7 + A なので、A=7A = -7 となります。よって、y(x)=77e3x=7(1e3x)y(x) = 7 - 7e^{-3x} = 7(1 - e^{-3x}) となります。よって、空欄1は7、空欄2は3です。
(2) 曲線 y=y(x)=7(1e3x)y = y(x) = 7(1 - e^{-3x}) の漸近線を求めます。xx \to \infty のとき、e3x0e^{-3x} \to 0 となるので、y7y \to 7 となります。よって、漸近線は y=7y = 7 です。したがって、空欄3は7です。
(3) y(x)=6y(x) = 6 となる xx を求めます。6=7(1e3x)6 = 7(1 - e^{-3x}) より、67=1e3x\frac{6}{7} = 1 - e^{-3x} なので、e3x=167=17e^{-3x} = 1 - \frac{6}{7} = \frac{1}{7} となります。3x=ln(17)=ln(7)-3x = \ln(\frac{1}{7}) = -\ln(7) となるので、x=13ln(7)x = \frac{1}{3}\ln(7) となります。したがって、空欄4は1、空欄5は3です。
(4) 微分方程式 dxdt=kx\frac{dx}{dt} = -kx を解きます。変数分離をすると、dxx=kdt\frac{dx}{x} = -k dt となり、積分すると lnx=kt+C\ln|x| = -kt + C となります。したがって、x(t)=Aektx(t) = Ae^{-kt} となります。x(0)=Ax(0) = A なので、x(t)=x(0)ektx(t) = x(0)e^{-kt} となります。半減期 TTx(T)=12x(0)x(T) = \frac{1}{2}x(0) を満たすので、12x(0)=x(0)ekT\frac{1}{2}x(0) = x(0)e^{-kT} となります。したがって、12=ekT\frac{1}{2} = e^{-kT} となり、kT=ln(12)=ln(2)-kT = \ln(\frac{1}{2}) = -\ln(2) となります。よって、T=ln2kT = \frac{\ln 2}{k} です。したがって、空欄6は2です。
(5) x(T1)x(0)=18\frac{x(T_1)}{x(0)} = \frac{1}{8} を満たす T1T_1 に対して、x(T1)x(0)=ekT1=18\frac{x(T_1)}{x(0)} = e^{-kT_1} = \frac{1}{8} となります。kT1=ln(18)=3ln2-kT_1 = \ln(\frac{1}{8}) = -3\ln 2 となるので、T1=3ln2k=3TT_1 = \frac{3\ln 2}{k} = 3T となります。したがって、T1T=3\frac{T_1}{T} = 3 です。したがって、空欄7は3です。
(6) x(T2)x(0)=1642\frac{x(T_2)}{x(0)} = \frac{1}{64\sqrt{2}} を満たす T2T_2 に対して、x(T2)x(0)=ekT2=1642=12621/2=1213/2\frac{x(T_2)}{x(0)} = e^{-kT_2} = \frac{1}{64\sqrt{2}} = \frac{1}{2^6 \cdot 2^{1/2}} = \frac{1}{2^{13/2}} となります。kT2=ln(1213/2)=132ln2-kT_2 = \ln(\frac{1}{2^{13/2}}) = -\frac{13}{2}\ln 2 となるので、T2=13ln22k=132TT_2 = \frac{13\ln 2}{2k} = \frac{13}{2}T となります。したがって、T2T=132=8910\frac{T_2}{T} = \frac{13}{2} = \frac{89}{10} です。したがって、空欄8は1、空欄9は3、空欄10は2です。

3. 最終的な答え

1: 7
2: 3
3: 7
4: 1
5: 3
6: 2
7: 3
8: 1
9: 3
10: 2

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