## 1. 問題の内容

解析学積分関数積分方程式微分
2025/6/2
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1. 問題の内容

この問題は、与えられた関数によって囲まれた図形の面積を求めたり、関数方程式を満たす関数を求めたりする問題です。具体的には、以下の4つの大問があります。

1. 与えられた曲線または直線で囲まれた図形の面積を求める問題。

2. 3次関数のグラフの接線を求め、その接線と曲線で囲まれた図形の面積を求める問題。

3. 曲線と直線の交点の座標から、囲まれた図形の面積の最小値を求める問題。

4. 関数方程式を満たす関数とその定数を求める問題。

今回は、大問4の(11)と(12)を解きます。
* (11) 関数 f(x)f(x) は、f(x)=x2+02f(t)dtf(x) = x^2 + \int_0^2 f(t) dt を満たします。このとき、f(x)f(x) を求めてください。
* (12) 関数 f(x)f(x) と定数 aa は、0xf(t)dt=x3+2xa\int_0^x f(t) dt = x^3 + 2x - a を満たします。このとき、f(x)f(x)aa を求めてください。
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2. 解き方の手順

**(11) の解き方**

1. $\int_0^2 f(t) dt$ を $k$ とおきます。これは定数なので、$f(x)$ は以下のように書き換えられます。

f(x)=x2+kf(x) = x^2 + k

2. $k$ の定義より、

k=02f(t)dt=02(t2+k)dtk = \int_0^2 f(t) dt = \int_0^2 (t^2 + k) dt

3. 積分を計算します。

k=[13t3+kt]02=83+2kk = \left[ \frac{1}{3}t^3 + kt \right]_0^2 = \frac{8}{3} + 2k

4. $k$ について解きます。

k2k=83k - 2k = \frac{8}{3}
k=83-k = \frac{8}{3}
k=83k = -\frac{8}{3}

5. $f(x) = x^2 + k$ に $k$ の値を代入します。

f(x)=x283f(x) = x^2 - \frac{8}{3}
**(12) の解き方**

1. 与えられた等式 $\int_0^x f(t) dt = x^3 + 2x - a$ の両辺を $x$ で微分します。微分の基本定理より、

ddx0xf(t)dt=f(x)\frac{d}{dx} \int_0^x f(t) dt = f(x)
ddx(x3+2xa)=3x2+2\frac{d}{dx} (x^3 + 2x - a) = 3x^2 + 2
したがって、f(x)=3x2+2f(x) = 3x^2 + 2 となります。

2. $f(x)$ を元の等式に代入し、$a$ の値を求めます。

0x(3t2+2)dt=x3+2xa\int_0^x (3t^2 + 2) dt = x^3 + 2x - a
[t3+2t]0x=x3+2xa\left[ t^3 + 2t \right]_0^x = x^3 + 2x - a
x3+2x=x3+2xax^3 + 2x = x^3 + 2x - a
したがって、a=0a = 0 となります。
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3. 最終的な答え

**(11) の答え**
f(x)=x283f(x) = x^2 - \frac{8}{3}
**(12) の答え**
f(x)=3x2+2f(x) = 3x^2 + 2
a=0a = 0

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