幅 $b = 20$ mm を一定とした矩形断面の片持ち梁(長さ $L = 0.6$ m)に先端荷重 $P = 1.0 \times 10^3$ N を作用させる。梁全体の曲げ応力 $\sigma = 100$ MPa が一定となるようにしたい。この場合、固定端から $x = 0.40$ m の位置で必要な梁の断面高さ $h$ (mm) はいくらか。

応用数学力学構造力学曲げ応力片持ち梁
2025/6/2

1. 問題の内容

b=20b = 20 mm を一定とした矩形断面の片持ち梁(長さ L=0.6L = 0.6 m)に先端荷重 P=1.0×103P = 1.0 \times 10^3 N を作用させる。梁全体の曲げ応力 σ=100\sigma = 100 MPa が一定となるようにしたい。この場合、固定端から x=0.40x = 0.40 m の位置で必要な梁の断面高さ hh (mm) はいくらか。

2. 解き方の手順

片持ち梁の先端に荷重がかかる場合の曲げモーメントは、固定端からの距離を xx とすると、
M=P(Lx)M = P(L-x)
で表されます。
曲げ応力は
σ=MZ\sigma = \frac{M}{Z}
で表され、矩形断面の断面係数 ZZ
Z=bh26Z = \frac{bh^2}{6}
で表されます。
問題文より、σ\sigma が一定なので、
σ=MZ=P(Lx)bh26=6P(Lx)bh2\sigma = \frac{M}{Z} = \frac{P(L-x)}{\frac{bh^2}{6}} = \frac{6P(L-x)}{bh^2}
が一定です。
この式を h2h^2 について解くと
h2=6P(Lx)bσh^2 = \frac{6P(L-x)}{b\sigma}
したがって、
h=6P(Lx)bσh = \sqrt{\frac{6P(L-x)}{b\sigma}}
となります。
ここで、P=1.0×103P = 1.0 \times 10^3 N, L=0.6L = 0.6 m, x=0.4x = 0.4 m, b=20b = 20 mm =0.02= 0.02 m, σ=100\sigma = 100 MPa =100×106= 100 \times 10^6 Pa を代入すると、
h=6×1.0×103×(0.60.4)0.02×100×106=6×103×0.20.02×108=1.2×1032×106=0.6×103=6×104=6×1022.45×102h = \sqrt{\frac{6 \times 1.0 \times 10^3 \times (0.6 - 0.4)}{0.02 \times 100 \times 10^6}} = \sqrt{\frac{6 \times 10^3 \times 0.2}{0.02 \times 10^8}} = \sqrt{\frac{1.2 \times 10^3}{2 \times 10^6}} = \sqrt{0.6 \times 10^{-3}} = \sqrt{6 \times 10^{-4}} = \sqrt{6} \times 10^{-2} \approx 2.45 \times 10^{-2} m =24.5= 24.5 mm
最も近い値は 2525 mm です。

3. 最終的な答え

25 mm

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