図に示すようなマノメータにおいて、配管内の圧力 $P_A$ を求める問題です。与えられている値は、水の密度 $\rho_w = 1000 \, \text{kg/m}^3$、水銀の密度 $\rho_{Hg} = 13600 \, \text{kg/m}^3$、重力加速度 $g = 9.80 \, \text{m/s}^2$、そして水銀柱の高さ $h = 0.10 \, \text{m}$ (10cm)です。

応用数学流体圧力マノメータ物理
2025/6/2

1. 問題の内容

図に示すようなマノメータにおいて、配管内の圧力 PAP_A を求める問題です。与えられている値は、水の密度 ρw=1000kg/m3\rho_w = 1000 \, \text{kg/m}^3、水銀の密度 ρHg=13600kg/m3\rho_{Hg} = 13600 \, \text{kg/m}^3、重力加速度 g=9.80m/s2g = 9.80 \, \text{m/s}^2、そして水銀柱の高さ h=0.10mh = 0.10 \, \text{m} (10cm)です。

2. 解き方の手順

まず、マノメータの原理を理解します。マノメータは、液体の圧力差を利用して気体や液体の圧力を測定する器具です。今回は、水銀のマノメータで配管内の圧力を測定しています。
配管内の圧力を PAP_A とし、大気圧を P0P_0 とします。マノメータの左側の水銀柱の底における圧力と、右側の水銀柱の底における圧力は等しくなります。
左側の水銀柱の底における圧力は、PAP_A0.02m0.02m分の水の圧力と、hh分の水銀の圧力が加わったものです。右側の水銀柱の底における圧力は大気圧 P0P_0h+0.02mh+0.02m分の水の圧力が加わったものです。
従って、以下の式が成り立ちます。
PA+ρwg0.02+ρHggh=P0+ρwg(h+0.02)P_A + \rho_w \cdot g \cdot 0.02 + \rho_{Hg} \cdot g \cdot h = P_0 + \rho_w \cdot g \cdot (h+0.02)
PA=P0+ρwgh+ρwg0.02ρwg0.02ρHgghP_A = P_0 + \rho_w \cdot g \cdot h + \rho_w \cdot g \cdot 0.02 - \rho_w \cdot g \cdot 0.02 - \rho_{Hg} \cdot g \cdot h
PA=P0+gh(ρwρHg)P_A = P_0 + g \cdot h \cdot (\rho_w - \rho_{Hg})
PA=P0+9.800.10(100013600)P_A = P_0 + 9.80 \cdot 0.10 \cdot (1000 - 13600)
PA=P0+9.800.10(12600)P_A = P_0 + 9.80 \cdot 0.10 \cdot (-12600)
PA=P012348P_A = P_0 - 12348
PAP0=12348PaP_A - P_0 = -12348 \, Pa
配管の圧力 PAP_A は大気圧 P0P_0 よりも 12348Pa12348 \, Pa 低いことになります。

3. 最終的な答え

PA=P012348PaP_A = P_0 - 12348 \, \text{Pa}
配管の圧力は、大気圧より 12348 Pa 低い。

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