図3に示すマノメータにおいて、タンクAとB内の圧力 $p_A$ と $p_B$ の差 $p_A - p_B$ を、水の密度 $\rho$、水銀の密度 $\rho_g$、重力加速度 $g$、高さ $H$、高さ $h$ を用いて文字式で表し、さらに具体的な数値を代入して $p_A - p_B$ の値を求める問題です。ただし、$H = 600 \text{ mm} = 0.6 \text{ m}$、$h = 280 \text{ mm} = 0.28 \text{ m}$、$\rho = 1000 \text{ kg/m}^3$、$\rho_g = 13600 \text{ kg/m}^3$、$g = 9.80 \text{ m/s}^2$ です。

応用数学流体力学圧力物理マノメータ計算
2025/6/2

1. 問題の内容

図3に示すマノメータにおいて、タンクAとB内の圧力 pAp_ApBp_B の差 pApBp_A - p_B を、水の密度 ρ\rho、水銀の密度 ρg\rho_g、重力加速度 gg、高さ HH、高さ hh を用いて文字式で表し、さらに具体的な数値を代入して pApBp_A - p_B の値を求める問題です。ただし、H=600 mm=0.6 mH = 600 \text{ mm} = 0.6 \text{ m}h=280 mm=0.28 mh = 280 \text{ mm} = 0.28 \text{ m}ρ=1000 kg/m3\rho = 1000 \text{ kg/m}^3ρg=13600 kg/m3\rho_g = 13600 \text{ kg/m}^3g=9.80 m/s2g = 9.80 \text{ m/s}^2 です。

2. 解き方の手順

C点とD点の圧力の関係に着目します。
C点の圧力 pCp_C は、pAp_A に、AからCまでの水の柱による圧力が加わったものです。
pC=pA+ρgHp_C = p_A + \rho g H
D点の圧力 pDp_D は、pBp_B に、BからDまでの水の柱による圧力と、水銀柱による圧力が加わったものです。
pD=pB+ρg(Hh)+ρgghp_D = p_B + \rho g (H-h) + \rho_g g h
C点とD点の圧力は等しいので、pC=pDp_C = p_D が成り立ちます。
pA+ρgH=pB+ρg(Hh)+ρgghp_A + \rho g H = p_B + \rho g (H-h) + \rho_g g h
上式を pApBp_A - p_B について解くと、次のようになります。
pApB=ρg(Hh)+ρgghρgHp_A - p_B = \rho g (H-h) + \rho_g g h - \rho g H
pApB=ρgh+ρgghp_A - p_B = - \rho g h + \rho_g g h
pApB=(ρgρ)ghp_A - p_B = (\rho_g - \rho) g h
数値を代入します。
pApB=(13600 kg/m31000 kg/m3)×9.80 m/s2×0.28 mp_A - p_B = (13600 \text{ kg/m}^3 - 1000 \text{ kg/m}^3) \times 9.80 \text{ m/s}^2 \times 0.28 \text{ m}
pApB=(12600 kg/m3)×9.80 m/s2×0.28 mp_A - p_B = (12600 \text{ kg/m}^3) \times 9.80 \text{ m/s}^2 \times 0.28 \text{ m}
pApB=34540.8 Pap_A - p_B = 34540.8 \text{ Pa}

3. 最終的な答え

pApB=(ρgρ)ghp_A - p_B = (\rho_g - \rho) g h
pApB=34540.8 Pap_A - p_B = 34540.8 \text{ Pa}

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