直線上に1.0m離れて2点A, Bがあり、それぞれ-1.6×10^-9 Cの負の電荷が置かれている。点Aから0.40m離れた点Cにできる電場の強さと向きを求めよ。ただし、クーロンの法則の比例定数は9.0×10^9 N・m^2/C^2とする。答えは有効数字2桁で求める。

応用数学電磁気学クーロンの法則電場ベクトルの重ね合わせ
2025/3/26

1. 問題の内容

直線上に1.0m離れて2点A, Bがあり、それぞれ-1.6×10^-9 Cの負の電荷が置かれている。点Aから0.40m離れた点Cにできる電場の強さと向きを求めよ。ただし、クーロンの法則の比例定数は9.0×10^9 N・m^2/C^2とする。答えは有効数字2桁で求める。

2. 解き方の手順

点電荷A, Bが点Cに作る電場をそれぞれE_A, E_Bとする。
クーロンの法則より、電場の大きさは、E=kqr2E = k \frac{|q|}{r^2}で与えられる。ここで、k=9.0×109Nm2/C2k = 9.0 \times 10^9 N \cdot m^2/C^2qqは電荷、rrは距離である。
まず、電荷Aが点Cに作る電場E_Aを求める。
EA=kqArA2=9.0×109×1.6×1090.402=9.0×1.60.16=90N/CE_A = k \frac{|q_A|}{r_A^2} = 9.0 \times 10^9 \times \frac{1.6 \times 10^{-9}}{0.40^2} = 9.0 \times \frac{1.6}{0.16} = 90 N/C
電荷Aは負なので、電場E_AはAに向かう。つまり左向き。
次に、電荷Bが点Cに作る電場E_Bを求める。
点CからBまでの距離は、1.0m - 0.40m = 0.60mである。
EB=kqBrB2=9.0×109×1.6×1090.602=9.0×1.60.36=9.0×1.60.36=9.0×16036=144036=40N/CE_B = k \frac{|q_B|}{r_B^2} = 9.0 \times 10^9 \times \frac{1.6 \times 10^{-9}}{0.60^2} = 9.0 \times \frac{1.6}{0.36} = \frac{9.0 \times 1.6}{0.36} = \frac{9.0 \times 160}{36} = \frac{1440}{36} = 40 N/C
電荷Bは負なので、電場E_BはBに向かう。つまり右向き。
点Cにおける電場は、E_AとE_Bの重ね合わせで与えられる。
E_Aは左向きで90 N/C、E_Bは右向きで40 N/Cである。
したがって、点Cにおける電場の大きさはE=EAEB=(90)+40=50=50N/C|E| = |E_A - E_B| = |(-90) + 40| = |-50| = 50 N/C
向きは、E_Aの方が大きいので、左向きである。
問題文の指示により、電場の向きは右向きを正とするので、-50 N/Cと表現することもできる。
解答欄には、電場の向きの選択肢として右が与えられているので、電場の向きは左向きであり、符号を考慮すると、電場の強さは-50 N/Cとなる。ただし、問題文では電場の強さ(絶対値)を聞いているので、50 N/Cが正しい。
向きについては、(a)の選択肢から選択する必要がある。図から見て、正の方向を「右」と表現しているようなので、「左」を選択肢から選ぶ必要がある。

3. 最終的な答え

(a) 左
(1) 50 N/C

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