兄は自転車で家から2km離れた図書館に行き、同じ速さで家に戻った。弟は兄が出発してから15分後に時速4kmで歩いて図書館へ向かった。兄の移動の様子を表すグラフが与えられている。 (1) 兄の自転車の時速を求める。 (2) 兄と弟がすれ違うのは、家から何kmの地点かを求める。

応用数学速さ距離時間グラフ一次関数方程式
2025/4/6

1. 問題の内容

兄は自転車で家から2km離れた図書館に行き、同じ速さで家に戻った。弟は兄が出発してから15分後に時速4kmで歩いて図書館へ向かった。兄の移動の様子を表すグラフが与えられている。
(1) 兄の自転車の時速を求める。
(2) 兄と弟がすれ違うのは、家から何kmの地点かを求める。

2. 解き方の手順

(1) 兄の自転車の時速を求める。
グラフより、兄は家から図書館まで10分で到着している。距離は2kmなので、
速さ=距離時間\text{速さ} = \frac{\text{距離}}{\text{時間}}
速さを求めるためには、時間の単位を分から時間に変える必要がある。
10分 = 1060=16\frac{10}{60} = \frac{1}{6} 時間
速さ=216=2×6=12\text{速さ} = \frac{2}{\frac{1}{6}} = 2 \times 6 = 12
したがって、兄の自転車の時速は12kmである。
(2) 兄と弟がすれ違う地点を求める。
兄が家を出発してから xx 分後に、家から yy kmの地点ですれ違うとする。
兄は出発から30分後に図書館を出発し、40分後に家に着いているので、30分から40分の間、すなわち、出発してからxx分後の家からの距離 yy は、直線の式で表される。
この直線の式は、傾きが024030=210=15\frac{0-2}{40-30} = -\frac{2}{10} = -\frac{1}{5}であり、点(40, 0)を通るので、
y=15(x40)=15x+8y = -\frac{1}{5}(x - 40) = -\frac{1}{5}x + 8
弟は兄が出発してから15分後に家を出発し、時速4kmで歩いている。つまり、弟は1時間に4km進むので、1分あたり460=115\frac{4}{60} = \frac{1}{15} km進む。
弟が出発してから x15x-15 分後の家からの距離は y=115(x15)y = \frac{1}{15}(x-15)で表される。
兄と弟がすれ違う地点では、yy の値が等しくなるので、
15x+8=115(x15)-\frac{1}{5}x + 8 = \frac{1}{15}(x-15)
15x+8=115x1-\frac{1}{5}x + 8 = \frac{1}{15}x - 1
両辺に15をかけると、
3x+120=x15-3x + 120 = x - 15
4x=1354x = 135
x=1354=33.75x = \frac{135}{4} = 33.75
y=115(135415)=115(135604)=115×754=54=1.25y = \frac{1}{15}(\frac{135}{4}-15) = \frac{1}{15}(\frac{135-60}{4}) = \frac{1}{15} \times \frac{75}{4} = \frac{5}{4} = 1.25
したがって、兄と弟がすれ違うのは家から1.25kmの地点である。

3. 最終的な答え

(1) 兄の自転車の時速: 12km
(2) 兄と弟がすれ違う地点: 1.25km

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