表から読み取れる情報をもとに、以下の選択肢の中から正しいものを一つ選ぶ問題です。 * 平成元年の輸出額を100とすると、平成6年の輸出額は円建では107ほどにすぎないが、ドル建では150を越える。 * 平成5~6年に、円は、1ドル当たり8円以上高くなった。 * 昭和50年に比べ、平成6年の輸出額は、円建でおよそ2.5倍増加しているが、輸入額は1、5倍に満たない。 * 昭和63年~平成6年の間、毎年、輸出額は輸入額の1.4倍を越えている。 * 平成元~6年において、円建の貿易額(輸出額+輸入額)が最高だったのは、平成3年である。
2025/4/6
1. 問題の内容
表から読み取れる情報をもとに、以下の選択肢の中から正しいものを一つ選ぶ問題です。
* 平成元年の輸出額を100とすると、平成6年の輸出額は円建では107ほどにすぎないが、ドル建では150を越える。
* 平成5~6年に、円は、1ドル当たり8円以上高くなった。
* 昭和50年に比べ、平成6年の輸出額は、円建でおよそ2.5倍増加しているが、輸入額は1、5倍に満たない。
* 昭和63年~平成6年の間、毎年、輸出額は輸入額の1.4倍を越えている。
* 平成元~6年において、円建の貿易額(輸出額+輸入額)が最高だったのは、平成3年である。
2. 解き方の手順
* **選択肢1:** 平成元年の輸出額は378,225、平成6年の輸出額は404,976。404,976 / 378,225 = 1.07。よって円建てでは107程度。ドル建てでは、平成元年の輸出額は275,175、平成6年の輸出額は395,600。395,600 / 275,175 = 1.44。 よってドル建てでは144程度なので150を超えるは誤り。
* **選択肢2:** 平成5年のドル建ての輸出額は233,021ドル、平成6年は240,670ドル。輸入額は平成5年が106,628ドル、平成6年が120,241ドル。よって円の価値が上がったか下がったかはこの表だけでは判断できません。
* **選択肢3:** 昭和50年のデータがないため、比較できません。
* **選択肢4:** 昭和63年から平成6年の間で、輸出額/輸入額を計算します。
* 昭和63年: 339,382 / 240,063 = 1.41
* 平成元年: 378,225 / 289,786 = 1.30
* 平成2年: 414,569 / 338,552 = 1.22
* 平成3年: 423,593 / 319,002 = 1.33
* 平成4年: 430,123 / 295,274 = 1.46
* 平成5年: 402,024 / 268,264 = 1.50
* 平成6年: 404,976 / 281,043 = 1.44
よって、毎年、輸出額は輸入額の1.4倍を越えているわけではない。
* **選択肢5:** 平成元年から平成6年において、円建ての貿易額(輸出額+輸入額)を計算します。
* 平成元年: 378,225 + 289,786 = 668,011
* 平成2年: 414,569 + 338,552 = 753,121
* 平成3年: 423,593 + 319,002 = 742,595
* 平成4年: 430,123 + 295,274 = 725,397
* 平成5年: 402,024 + 268,264 = 670,288
* 平成6年: 404,976 + 281,043 = 686,019
よって、最高だったのは平成2年である。
上記のどの選択肢も正しくないので、もう一度計算してみます。
* **選択肢4:**
昭和63年～平成6年の間で、毎年、輸出額は輸入額の1.4倍を越えている。
63年: 339,382 / 240,063 ≒ 1.41
元年: 378,225 / 289,786 ≒ 1.30
2年: 414,569 / 338,552 ≒ 1.22
3年: 423,593 / 319,002 ≒ 1.33
4年: 430,123 / 295,274 ≒ 1.46
5年: 402,024 / 268,264 ≒ 1.50
6年: 404,976 / 281,043 ≒ 1.44
この中で、1.4倍を下回っている年(元年、2年、3年)が存在するため、この記述は誤りです。
選択肢をもう一度読み直すと、
* 昭和63年~平成6年の間、毎年、輸出額は輸入額の1.4倍を越えている。
ではなく
* 昭和63年～平成6年の間、「毎年、輸出額」は「輸入額の1.4倍」を越えている。
と書いてあることに気づきます。
この場合、1.4倍を越えているかどうかは各年で確認するものではないと解釈できます。
つまり、
全期間の輸出額合計 > 全期間の輸入額合計 x 1.4
が成り立つかどうかを確認すれば良いことになります。
輸出額の合計 = 339,382 + 378,225 + 414,569 + 423,593 + 430,123 + 402,024 + 404,976 = 27929
92,976
輸入額の合計 = 240,063 + 289,786 + 338,552 + 319,002 + 295,274 + 268,264 + 281,043 = 2031984
2031984 * 1.4 = 2844777.6
全期間の輸出額合計 < 全期間の輸入額合計 x 1.4
となるため、選択肢4は誤りです。
もう一度選択肢5を確認します。
平成元～6年において、円建の貿易額(輸出額+輸入額)が最高だったのは、平成3年である。
計算し直すと
* 平成元年: 378,225 + 289,786 = 668,011
* 平成2年: 414,569 + 338,552 = 753,121
* 平成3年: 423,593 + 319,002 = 742,595
* 平成4年: 430,123 + 295,274 = 725,397
* 平成5年: 402,024 + 268,264 = 670,288
* 平成6年: 404,976 + 281,043 = 686,019
やはり最高額は平成2年です。
**選択肢1:** 平成元年の輸出額を100とすると、平成6年の輸出額は円建てでは107ほどにすぎないが、ドル建てでは150を超える。
平成元年の輸出額は378,225、平成6年の輸出額は404,976なので、円建てでは、(404,976 / 378,225) * 100 ≒ 107.07。
ドル建てでは、平成元年の輸出額は275,175、平成6年の輸出額は395,600なので、(395,600 / 275,175) * 100 ≒ 143.76。
したがって、円建てでは107ほどだが、ドル建てでは150を超えるは誤りです。
3. 最終的な答え
上記の選択肢には正解がない。