実数 $x$ に関する二つの条件 $p: -1 \le x \le 3$ と $q: |x-a| > 3$ が与えられています。 (I) 条件 $p$ と $q$ の否定 $\overline{p}$ と $\overline{q}$ をそれぞれ求めます。 (II) 命題 $p \implies q$ が真であるような $a$ の値の範囲、命題 $p \implies \overline{q}$ が真であるような $a$ の値の範囲を求めます。$a = ウ$ のとき、$x = カ$ が命題 $p \implies q$ の反例となるような $x$ の値を求めます。最後に、条件 $r: 3 < x \le 4$ が与えられたとき、$a=1$ のときの条件 $\overline{p} \land \overline{q}$ が条件 $r$ であるための必要条件、十分条件を判定します。
2025/6/2
1. 問題の内容
実数 に関する二つの条件 と が与えられています。
(I) 条件 と の否定 と をそれぞれ求めます。
(II) 命題 が真であるような の値の範囲、命題 が真であるような の値の範囲を求めます。 のとき、 が命題 の反例となるような の値を求めます。最後に、条件 が与えられたとき、 のときの条件 が条件 であるための必要条件、十分条件を判定します。
2. 解き方の手順
(I)
は の否定なので、 または です。
は の否定なので、 です。
(II)
(1) 命題 が真であるとは、 を満たす は必ず を満たすということです。
つまり、 ならば が成り立つ必要があります。
より、 または 、つまり または となります。
の範囲の全ての が または を満たすには、 または が必要です。
より
より
したがって、 または が答えになります。アイ = -4、ウ = 6
命題 が真であるとは、 を満たす は必ず を満たすということです。
つまり、 ならば が成り立つ必要があります。
より 、つまり となります。
の範囲が に含まれるには、 かつ が必要です。
より
より
したがって、 が答えになります。エ = 0、オ = 2
(2) のとき、 は となり、 または となります。
の反例は、 が真で が偽となる です。
は で、 が偽は より です。
を満たすのは です。
したがって、 が答えになります。カ = 3
(3) のとき、 は となり、 または となります。
は または です。
は より です。
は または となります。
は です。
は であるための十分条件ですが、必要条件ではありません。
なぜなら、 ならば または は必ず成り立ちますが、 ならば は成り立たないからです。
したがって、答えは 1 です。キ = 0 (選択肢の 0 を選びます)
3. 最終的な答え
(I)
: または
:
(II)
(1) 、
(2)
(3) 1 (十分条件であるが、必要条件ではない)