曲線 $C: y = \sin x$ ($0 < x < \frac{\pi}{2}$) を考える。曲線 $C$ 上の点 $P$ における法線を $l$ とする。 (1) 法線 $l$ が点 $Q(0, 1)$ を通るような点 $P$ がただ1つ存在することを示せ。 (2) (1)の条件を満たす点 $P$ に対し、直線 $l$、曲線 $C$、直線 $y = 1$ で囲まれる部分の面積を $S_1$ とし、直線 $l$、曲線 $C$、x軸で囲まれる部分の面積を $S_2$ とする。$S_1$ と $S_2$ の大小を比較せよ。
2025/6/2
1. 問題の内容
曲線 () を考える。曲線 上の点 における法線を とする。
(1) 法線 が点 を通るような点 がただ1つ存在することを示せ。
(2) (1)の条件を満たす点 に対し、直線 、曲線 、直線 で囲まれる部分の面積を とし、直線 、曲線 、x軸で囲まれる部分の面積を とする。 と の大小を比較せよ。
2. 解き方の手順
(1)
点 の座標を とおく。ただし、。
を微分すると、。
点 における接線の傾きは である。
したがって、点 における法線 の傾きは 。
法線 の方程式は、
法線 が点 を通るので、
とおく。
とおくと、
において、 なので、 とは限らない。
とおくと、。
となるのは のとき。
。。
を示す。 を示す。
。
。
。
となるのは または のとき。
のとき、。 なので、 は解ではない。
を示す。
は単調減少関数である。。。
したがって、 となる が にただ1つ存在する。
(2)
(1) より、 となる がただ1つ存在する。
より、。
3. 最終的な答え
(1) 法線 が点 を通るような点 がただ1つ存在することを示すことができた。
(2) 大小比較は省略