質量 $m$ [kg] の人が体重計に乗って体重を測る。重力加速度は $g$ [m/s²] とする。 (1) 体重計にかかる力は何か。 (2) 体重計と人がエレベータに乗っており、エレベータが垂直上向きに加速度 $\alpha$ で動き始めたとき、体重計にかかる力は何か。 (3) (2)のとき、体重計が示す質量は何 kg か。 (4) エレベータをつっているケーブルが切れたとき、エレベータの加速度を求めよ。 (5) (4)のとき、体重計が示す体重は何 kg か。
2025/6/2
1. 問題の内容
質量 [kg] の人が体重計に乗って体重を測る。重力加速度は [m/s²] とする。
(1) 体重計にかかる力は何か。
(2) 体重計と人がエレベータに乗っており、エレベータが垂直上向きに加速度 で動き始めたとき、体重計にかかる力は何か。
(3) (2)のとき、体重計が示す質量は何 kg か。
(4) エレベータをつっているケーブルが切れたとき、エレベータの加速度を求めよ。
(5) (4)のとき、体重計が示す体重は何 kg か。
2. 解き方の手順
(1) 体重計にかかる力は、人が体重計を押す力であり、これは人の重力と等しく、作用反作用の法則より体重計が人を押し返す力と等しい。したがって、体重計にかかる力 は、
(2) エレベータが上向きに加速度 で動いているとき、体重計にかかる力 は、人が体重計を押す力であり、これは見かけの重力と等しく、作用反作用の法則より体重計が人を押し返す力と等しい。
エレベータ内の人から見ると、上向きの力 と下向きの力 と慣性力 が釣り合っている。
したがって、
(3) 体重計が示す質量 は、体重計にかかる力 を重力加速度 で割ったものである。
(4) エレベータをつっているケーブルが切れたとき、エレベータは重力のみを受けて自由落下する。したがって、エレベータの加速度 は、下向きに である。
(下向きを負とする)
または、
(下向き)
(5) エレベータが自由落下しているとき、体重計にかかる力 は、人が体重計を押す力であり、これは見かけの重力と等しく、作用反作用の法則より体重計が人を押し返す力と等しい。
エレベータ内の人から見ると、上向きの力 と下向きの力 と慣性力 (加速度が なので慣性力は ) が釣り合っている。
したがって、体重計が示す質量 は、
3. 最終的な答え
(1) N
(2) N
(3) kg
(4) (下向き) m/s²
(5) kg