まず、不等式で表される領域を図示する。
y≥−35x+5 (1) y≥3x−9 (2) y≤51x+5 (3) これらの不等式を満たす領域は、3つの直線で囲まれた三角形になる。
次に、3つの直線の交点を求める。
(1)と(2)の交点:
−35x+5=3x−9 −5x+15=9x−27 y=3(3)−9=0 交点(3, 0)
(1)と(3)の交点:
−35x+5=51x+5 −35x=51x 交点(0, 5)
(2)と(3)の交点:
3x−9=51x+5 15x−45=x+25 y=3(5)−9=6 交点(5, 6)
三角形の頂点は(3, 0), (0, 5), (5, 6)である。
k=x+yとおくと、y=−x+kである。 この直線が三角形の領域と交わるように、kの最大値と最小値を求める。 (3, 0)を通るとき、k=3+0=3 (0, 5)を通るとき、k=0+5=5 (5, 6)を通るとき、k=5+6=11 したがって、x+yの最小値は3、最大値は11である。 次に、x2+y2の最小値を求める。 x2+y2は、原点(0, 0)からの距離の2乗を表す。 したがって、領域内の点で原点に最も近い点を求める。
(3, 0)と(0, 5)を結ぶ直線は−35x+5であり、原点からの距離は、 (−35)2+(−1)2∣−35(0)−0+5∣=925+15=9345=3415=341534 (3, 0)と(5, 6)を結ぶ直線は 3x−9であり、原点からの距離は、 (3)2+(−1)2∣3(0)−0−9∣=9+19=109=10910 (0, 5)と(5, 6)を結ぶ直線は 51x−y+5であり、原点からの距離は、 (51)2+(−1)2∣51(0)−0+5∣=251+15=25265=2625=262526 原点から(3, 0)への距離は3、原点から(0, 5)への距離は5。
これらの距離の中で最小なのは、原点から(3, 0)への距離3。
x2+y2の最小値は32+02=9である。そのときx=3,y=0。