放物線 $C: y = x^2 - 3x - 1$ と直線 $l: y = kx - (k^2 + 1)$ が異なる2点P, Qで交わるような $k$ の範囲、線分PQの中点Mの座標、および $k$ の値が変化するときの、中点Mの軌跡の方程式とその $x$ の値の範囲を求める問題です。

代数学二次関数放物線直線交点判別式解と係数の関係軌跡
2025/6/2

1. 問題の内容

放物線 C:y=x23x1C: y = x^2 - 3x - 1 と直線 l:y=kx(k2+1)l: y = kx - (k^2 + 1) が異なる2点P, Qで交わるような kk の範囲、線分PQの中点Mの座標、および kk の値が変化するときの、中点Mの軌跡の方程式とその xx の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) y=x23x1y = x^2 - 3x - 1y=kx(k2+1)y = kx - (k^2 + 1) を連立して、yy を消去すると、
x23x1=kx(k2+1)x^2 - 3x - 1 = kx - (k^2 + 1)
x2(k+3)x+k2=0x^2 - (k+3)x + k^2 = 0
この2次方程式が異なる2つの実数解をもつための条件は、判別式 D>0D > 0 です。
D=(k+3)24k2>0D = (k+3)^2 - 4k^2 > 0
k2+6k+94k2>0k^2 + 6k + 9 - 4k^2 > 0
3k2+6k+9>0-3k^2 + 6k + 9 > 0
k22k3<0k^2 - 2k - 3 < 0
(k3)(k+1)<0(k-3)(k+1) < 0
1<k<3-1 < k < 3
(2) 2点P, Qの xx 座標をそれぞれ α,β\alpha, \beta とすると、解と係数の関係より、
α+β=k+3\alpha + \beta = k + 3
したがって、線分PQの中点Mの xx 座標は α+β2=k+32\frac{\alpha + \beta}{2} = \frac{k+3}{2}
これを xx とおくと、k=2x3k = 2x - 3
中点Mの yy 座標は、直線 ll 上にあるので、
y=kx(k2+1)=(2x3)x((2x3)2+1)y = kx - (k^2 + 1) = (2x-3)x - ((2x-3)^2 + 1)
y=2x23x(4x212x+9+1)=2x23x4x2+12x10y = 2x^2 - 3x - (4x^2 - 12x + 9 + 1) = 2x^2 - 3x - 4x^2 + 12x - 10
y=2x2+9x10y = -2x^2 + 9x - 10
(3) kk の範囲は 1<k<3-1 < k < 3 であったので、
k=2x3k = 2x - 3 より、
1<2x3<3-1 < 2x - 3 < 3
2<2x<62 < 2x < 6
1<x<31 < x < 3

3. 最終的な答え

kk の範囲: 1<k<3-1 < k < 3
中点Mの xx 座標: k+32\frac{k+3}{2}
中点Mの yy 座標: 2x2+9x10-2x^2 + 9x - 10 (または kx(k2+1)kx - (k^2 + 1)k=2x3k=2x-3を代入した式)
中点Mの軌跡の方程式: y=2x2+9x10y = -2x^2 + 9x - 10
xx の範囲: 1<x<31 < x < 3

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